番外編 ページ46
〜汐里side〜
崇「汐里ー、まだかー」
「あともうちょっと！」
部屋を覗きに来た崇裕は、私を見て小さく笑った。
崇「そんな悩まんでも…(笑)」
「だって、挨拶に行くんだよ？ちゃんとした格好で行きたいじゃん」
崇「汐里はいつでもちゃんとしてるし、可愛いで？」
「…今日ばっかりは、その褒め言葉も受け取れないわ」
冷めた物言いをしてしまったけど、崇裕は肩を竦めるだけ。
やっと準備が整って、車に乗り込んだ。
崇裕の運転する車に乗るのは初めてだから、結構ワクワクしている。
「…てか、崇裕も結構正装じゃん」
崇「汐里より準備早かってんからええやん。…文句あるか？」
「…ない、です」
得意げな顔を向ける崇裕に拗ねると、大きな手が頭に置かれた。
崇「ほんまに可愛いから、意地悪したくなんねん。ごめんやで？」
「っ許す、から…」
ふわふわしてるくせに、こっちが恥ずかしくなるような言葉をぽんぽん投げつけてくる。
恥ずかしさで真っ赤になっているであろう私の顔を見て、また小さく笑った崇裕は、ゆっくりと車を発進させた。
千紗都さんが眠る場所へ向かうために。
.
「綺麗な場所だね…」
崇「そやろ？」
一面真っ白な花で覆われた丘の上に、千紗都さんのお墓が立っていた。
1年に1回、命日には必ず来ているらしく、墓石は綺麗なまま。
それでも、2人で隅々まで丁寧に磨いた。
崇「…よし、出来た」
「挨拶、しよ」
花を添え、線香を立てて手を合わせた。
崇「───、近況報告終わり！」
「私も、ちゃんと言っておいたよ」
崇「何て？」
「教えなーい(笑)」
"千紗都さんの分まで、崇裕のことを幸せにします"
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なななお - 今更！？って感じなんですが今日から読ませていただきます(^^) (2021年1月19日 17時) (
レス) id: 19a2f5ad1d (このIDを非表示/違反報告)
mhygkj1101(プロフ) - 一波さん» 楽しみにしてて下さい！(笑) (2018年5月9日 23時) (レス) id: d0b6e37a2e (このIDを非表示/違反報告)
一波(プロフ) - これからも楽しみにしてます！！ (2018年5月9日 23時) (レス) id: 42ea6c0922 (このIDを非表示/違反報告)
mhygkj1101(プロフ) - 一波さん» 一波さんのツボにぴったりはまって良かったです！ (2018年5月9日 23時) (レス) id: d0b6e37a2e (このIDを非表示/違反報告)
一波(プロフ) - そうなんですね！私もなんです！だから、作者さんの書くはまちゃんはこんなに私のドストライクなんですね！ (2018年5月9日 23時) (レス) id: 42ea6c0922 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：DAJTRTN-#
| 作成日時：2017年4月16日 19時
