うちの母、再婚しました

butler.31 ページ31

照「そー言うと思って、いつもより豪華にしといたで」



淳「旦那様、また夜から出掛けるんやんな？」



昌「あぁ。次帰ってくるのは1週間後かな」




お父さん、何の仕事してるんだろう。




崇「そりゃ、当然社長やってんで」



望「坂本財閥の当主が、代々受け継いできた会社のな」



流「お金はあるけど、毎日バリバリ働いてんで」




あんた達、ほんと人の心読みすぎ。



照史と智洋の料理が並ぶリビングテーブルに、全員着席する。




「「「いただきまーす！」」」



「てか、呼称は"旦那様"なのに、タメ語なんだね」



望「だって、ここに来た初日に『敬語禁止』って言われてんもん」



照「どっかの誰かさんと同じようにな(笑)」



昌「そーいうとこ似てんのか(笑)」




そういえば、そんな事も言ったな(笑)



ここに来た時の事を思い出して、心の中で笑った。




.




大「荷物、これで全部？」



昌「あぁ。ありがとう」




旅行から帰ってきたと思ったら、また1週間会えなくなるらしい。



一応、玄関まで見送りに来た。




昌「あ、そうだ。1つ言っとくけど」



「「「…？」」」




靴を履いて、私達を振り返ったお父さん。




昌「俺は、主従関係なんて気にしてないからな」



「？」




私には言ってる意味が分からなかったけど、みんなは理解したらしい。



何故か、みんなニヤニヤ笑っている。




崇「…??」




…崇裕も、理解してないっぽい。



そんな様子を見て、深いため息をつくお父さん。




昌「ま、いいか。のんびり頑張れよ」




謎の言葉を残して、出掛けていった。




崇「え、なぁ、今のどういう意味？」

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