私は君のファン第1号、だから。 ページ32
再び訪れる沈黙。
きっと今も、私の顔は真っ赤で。
君の方すら、まともに見ることなんてできない。
爆豪「………そんなん、昔からだろ。
お前は俺のファン第1号で、
俺はお前のヒーロー、なんだろ？」
いつかした約束。
まだ、覚えててくれたんだ。
とてつもなくうれしかった。
でもね。いや、今まではそうだったけど。
今日は、今日はね…………
A「違うの、かっちゃん。
かっちゃんが話しかけてくれるだけで、
胸が、とくん、って高鳴って。
かっちゃんを見てるだけで、
あったかい気持ちになって、嬉しくて。
かっちゃんに触れられるだけで、
身体中が熱くって、息もできなくなって。
私は、
私は、ヒーローのかっちゃんがだいすき。
それだけじゃない。
1人の男の子の、かっちゃんが好き。」
爆豪「…A、俺は…」
A「待って！
その先は、言わないで。
いいの、好きだから。
夢を追いかけてるかっちゃんが好きだから。
邪魔、したくないの。
後悔する前に、言っておきたかっただけなの。
昔の約束、覚えてくれてたなんて夢みたいだった。
かっちゃんは、私のヒーローで、
いつか、みんなのヒーローになる人だから！
優しいかっちゃんだから、気を遣ってくれてるんでしょ？
伝えたかっただけだから、いいの。
でも、一つだけお願いがあるの。
これからも、ファン第1号でいさせて。」
私なんかが、かっちゃんの夢を邪魔していいはずがない。
幼馴染でいれるだけで、
約束を覚えててくれるだけで、
それだけでいいんだ。
それ以上は、求めちゃダメ。
そう決めたのは、私のはずで。
それなのに。
さっき君が止めてくれた涙は、
私の視界を滲ませていた。
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雷奈 - 作者の雷奈です！コメ欄にて、リクエスト受け付けております！詳しい事は本編の「作者からのお知らせ！」を読んで頂けると嬉しいです！リクエストは、くださった順番で消化しますので、是非是非、お願いします(土下座)。 (2018年10月2日 16時) (
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作者名：雷奈 | 作成日時：2018年10月1日 18時
