恋バナ、楽しいねぇ！ ページ19
森の中をひた走る。
かっちゃんは私より先にスタートした。
間に合って。
どうか。
どうか。
森の中に人影が見えた。
1人の…ヴィラン！
私の目に映るのは投げ飛ばされたお茶子と、木に押し付けられている梅雨ちゃんだった。
A「梅雨ちゃん、危ない！」
ヴィランを背後から拘束した、はずだった。
でもヴィランの動きは目にもとまらず、押し倒されたのは私の方だった。
トガ「Aちゃん、貴女素敵…。私と同じ匂いがする…！」
なんで私の名前！？
トガ「弔君が、できればAちゃんも連れてけって…！」
連れてく？どこに？私…も？
トガ「…好きな人がいますよね！
わかるんです乙女だもん。
だんだん満足できなくなっちゃうよね。
その人そのものになりたくなっちゃうよね〜〜！」
なに、この子。
好きな人になりたい？
「私は、かっちゃんみたいなかっこいいヒーローに…！」
なんで私の事……。
トガ「ねえAちゃん。
恋バナ、楽しいねぇ！」
ブスリ、と鈍い音が聞こえ、私の太ももから血が吸われていく。
麗日&梅雨「Aちゃん！」
ヤバい、と思ったその時、出久、焦凍、その他A組のみんなが現れた。
出久の身体は、見るも無惨なボロボロで。
しかし、ヴィランはどこかへ消えていってしまった。
緑谷「とりあえず無事でよかった…………。
僕ら今、かっちゃんの護衛をしつつ施設に向かってるんだ。」
A「出久…？かっちゃんは…どこにいるの…？」
緑谷「何いってるの？かっちゃんなら後ろに………」
出久の顔は蒼白に。嘘だ。そんなの。そんな訳……………。
コン「彼なら、
僕のマジックで貰っちゃったよ。
こいつはヒーロー側にいるべき人材じゃねぇ。
もっと輝ける舞台へ、俺たちが連れていくよ。」
A「何…いってるの…。」
私の口から出たのは、それだけ。
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雷奈 - 作者の雷奈です！コメ欄にて、リクエスト受け付けております！詳しい事は本編の「作者からのお知らせ！」を読んで頂けると嬉しいです！リクエストは、くださった順番で消化しますので、是非是非、お願いします(土下座)。 (2018年10月2日 16時) (
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作者名：雷奈 | 作成日時：2018年10月1日 18時
