２−８ ページ14
『……あれ、泣いちった。そんなに俺とまた会うの嬉しかったの？』
顔をあげると、テレビの時と変わらないあのSっ気な笑顔で覗き込んでくれていた
「なんか…ごめんなさぃっ…嬉しくて」
やっとの思いでそう二宮くんに告げると
『じゃぁ、また連絡しますね？』
確かに二宮くんはそう言った
コンコンというノックがして、
ま「タクシー用意できましたので、行きましょう」
マネージャーさんが戻ってきた
ま「どこかまでお送りしますので一緒に乗っていってください」
「あ、ありがとうございます。でも、私電車なんで大丈夫です。駅すぐそこですから…」
『ほんとに？だいじょぶ？』
さっきとは違って優しく問いかけてくれる二宮くん
「はい、大丈夫です」
店の外に行くとハザードを出したタクシーが止まっていて、マネージャーさんと二宮くんはタクシーに乗り込んだ
ま「では、お気をつけて」
「ごちそうさまでした」
タクシーの電気がついていない暗い中で二宮くんは
タクシーの窓を開けた
『またね？Aちゃん』
タクシーの窓から手を振ってくれる
ペコリと頭を下げるとタクシーは走り出した
「また…ね」
私と二宮くんの間に本当に“またね”が存在するのかな
あっ、
ふと手のひらを見つめる
「握手してもらうの忘れちゃった」
まぁ、いいや
背筋をしゃんと伸ばして
一番近くの駅に向かって歩きだす
歩いている途中、嵐さんがにっこりここを歩いているみんなに笑い掛けている大きなポスターを見つけた
何でだろう
二宮くんにしか目がいかなくて…
“また”って言った二宮くんを思い出したら急に胸のおくがｷｭｰってなった
ただの社交辞令かもしれない
“また”なんてないのかもしれない
それでも…
もしかしたら
そんな期待を持ってしまう
２時間ちょっとの時間
私はこの時間をきっと忘れない
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 222人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「嵐」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ふぃんく - すっごく面白いです！読んでてドキドキします！これからも、更新頑張ってください、、、以上ふぃんくでした←笑 (2018年12月28日 17時) (
レス) id: 4ddabf596a (このIDを非表示/違反報告)
raina - やっと見つけた？ww (2018年6月3日 19時) (レス) id: 66f1b32aef (このIDを非表示/違反報告)
コロン - 頑張れーＷＷＷＷ応援しとるよ (2018年5月31日 15時) (レス) id: 59d750339b (このIDを非表示/違反報告)
raina - これからも頑張るね？ (2018年5月28日 20時) (レス) id: 66f1b32aef (このIDを非表示/違反報告)
コロン - すんばらしい (2018年5月23日 22時) (レス) id: 62d0b103f3 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：raina | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/novel/raina3104
作成日時：2018年4月30日 18時
