雨音が響いていますね 【坂田銀時】

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､











新｢いないって...｣










言いかけて気付いた










最近Aさんを全く見かけない














初めのうちは見ないように意識してたものの､

いつの間にか忘れていた






















神｢いつからいないアルか...？｣
















小｢えーと...去年の5月の初めくらいね｣






















そんな前から居なかったなんて｡





























銀｢どこにいるか分からねェってどういうことだ｣


























銀さんが口を開いた事に内心驚く



























小｢あの子急に店を辞めたいって言い出してね｡なんでか聞いたら町を出るからって言ったのよ｣












銀｢止めなかったのか｣




















小｢もちろん止めたわ｡あの子この町が大好きだもの
.....あと､貴方達のことも｡｣

















彼女の言葉は僕達を混乱させた



















この町が好きなのに出ていったのは僕達が嫌いだから

だと思った









なのに僕達のことも好きなんてどういうことだろうか





























健｢Aちゃんさ､この町が好きだから､あんたらが
好きだから辛いって言ったんだ｣





















健｢それしか言わなかったけど多分､あんたらとの思い出が詰まったこの町でこの先生きていくのは辛いと思ったんだろうね｣










小｢お客さんの1人が言ってたのよ､あの子が寒い日に散歩してたって｡なんでもない建物とか眺めながら歩いてたんだって｣













貴方達との思い出､思い出してたのかしらなんてね｡





苦笑いで言う





















涙が止まらない





























あの人は､僕達を嫌いになってこの町からいなくなっ

たんじゃない



































僕達が好きだから､僕達の前から姿を消した｡


































優しいあの人らしい行動だ
































ただ､それが良い方向とは限らないけど｡























小｢あの子ね､銀さんと別れてからご飯食べるのも寝ることも十分にできなくてね｡痩せてくし目に隈ができるし､倒れそうになったこともあったの｣













彼女の瞳からも､涙が零れた

















小｢だから､元気なあの子を連れて帰ってきてね｣





｢はい...！｣

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