雨音が響いていますね 【坂田銀時】

32 ページ35

､























さ｢あの子結婚してて名字変わってるのよ｡旧姓は＿_｣





















言いかけたとき､隣の部屋の襖が開いた




































花｢旧姓はAよ｣






























その言葉で振り返ると､理解出来ない景色があった








































神｢A...？｣













































いるはずの無い､あの人がいた｡



























銀｢...どういうことだ｡なんでてめェがここにいる｣






























低い､銀さんの声｡












































僕達が睨みつけると､彼女は笑いだした｡






















｢っはは､かつての恋人も見分けられないのね｡
...ほんとにあの子のこと好きだったわけ？｣































彼女の返答に理解が追いつかない




























唖然とする僕らにさっちゃんさんが口を開いた






















さ｢この子はA花雪｡




































＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿Aの妹よ｡｣












































花｢あんたらが1年半前に見たAの"浮気現場"ってのはね､私があの子に変装して男と歩いてただけよ｡｣

































花｢おかしいと思わなかった？自分達は各々であれを見たのに知り合いは誰一人見ていなかった｡








私があんたらの前でしかやってないからよ｡｣























変わらず嘲笑うかのような顔で続ける










































花｢なのにまんまと引っかかって｡あの子のこと突き放したんでしょ？ふふ､計画通りどころかそれ以上よ｣



















さっちゃんさんが耐えられず彼女の手を引っ張り

座らせる
































さ｢別れた噂を聞いて､あの子に聞きに行ったらどうも様子がおかしかったのよ｡でも別れた理由は何も言わなかったの｡だから勝手だけど理由を調べたらゴミ箱に捨てられてたその写真､見つけたのよ｣































捨てたはずのあの写真を机に並べる

















































その話を聞いても､あの人にしか見えない程似ている｡

33→←31

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す