雨音が響いていますね 【坂田銀時】

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ある山の麓に女性の老人が営む小さな団子屋があった｡

味は美味しいけれど田舎の奥の山の麓､客足は少なく
お世辞にも繁盛しているとは言えない｡

そんなある日､その店で雇って欲しいと訪ねてきた
女がいた｡

老人は快く受け入れ､2人で店を営むことに｡

そしてこの女､相当な美人であった｡その噂を聞きつけた村人達が一目見ようと団子屋を訪ねた｡

明るい笑顔で全ての客に接し､仕事にも精を出す彼女の話は村の外まで広まった｡

｢顔も性格も良い女が麓の団子屋にいる｣と｡

彼女の魅力は男だけじゃなく､女子供まで魅了した｡

彼女のおかけで団子屋は繁盛し､常に客が絶えない店
となった｡

そんな彼女に惚れる男は少なくなく､何人もの男が
彼女に言い寄った｡

農民の男や町の役人､さらには幕府と関係のある人間
まで｡

だが彼女は全ての縁談を断り､老人と共に過ごした｡



そんな姿から付いたあだ名は｢かぐや姫｣



ある日､客の1人が
｢幕府関係者と身を結べば地位も金も手に入る｡
なぜ断るんだい？｣
と､問うた｡


すると彼女はどこか遠い目をして
｢想い人がいるの､叶わないけれど｡｣
と呟き､それ以上は何も言わなかった｡


いつも笑って明るい彼女がその時だけは誰よりも孤独
で悲しそうだったらしい｡


彼女がここまで惚れ入る男､数多くの男が対抗心を
燃やし､一度目にしようと彼女に聞くが

"宇宙一バカな侍"

と答えるだけだった｡

嬉しそうに､だけど儚げに答えるだけだった｡



今もどこかで彼女はその男に想いを馳せ続けている
という｡































銀｢...は？オチは？｣




総｢ないですけど｣



銀｢はぁ！？つまんな！？何だったのこの時間？！｣










単なる女の片想いじゃねーか













総｢いや､続きはあるっちゃあるんですがねｨ､旦那にはちと刺激が強すぎらァ｣







銀｢え？刺激ってそっち系？それなら寧ろ大歓迎
なんだけど｣



総｢...まァ､また今度｣




















手を振って去っていった

























銀｢...え､教えてくんねーの？｣















人混みに消えて見えなくなった























































総｢今の旦那に言っても意味がないんでさァ｣

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