我が身をつねって【冨岡義勇】

伍拾 ページ50

「嘴平くん！！！！！」



嘴平くんは私の声に後ろを振り返った。

鬼の鎌は、嘴平くんの胸を突き刺す。



(いける…っ！！)



ザッ

私の日輪刀が男の鬼の頸を斬る。


(浅いっ！！)


「しゃがめ！A！！！」


その言葉に瞬時に反応すると、しゃがみこむ。
死んだと思っていた宇随は生きていて、半分だけ繋がっていた鬼の頸を撥ねた。



気が抜けた瞬間、心臓がバクっと大きく鼓動した。
毒が全身を巡って、動けない。



振り向けば竃門くんも我妻くんも満身創痍で、
目の前の嘴平くんに至っては、正気の"感じ"がドンドン弱っている。



(死ぬかな…私…)

「逃げろーーーーーーッ！！」


宇随の叫ぶ声が聞こえたが、私の意識はそこで途切れた。




__________________________________________


ここまで読んでくださったAさん、ありがとうございました。お話がいっぱいになりましたので、次に移行いたします。

☆の右のほうを押していただけると大変嬉しいです。(土下座)

誤字脱字、日本語がおかしい部分はコメントにてご指摘いただけましたらと思います。


ここまで読んで頂いたお話の中から読み取れる設定を書き出させていただきます！




▽▲


AA

雨柱

19歳


・5歳の時には父親に褒められるほど剣技の才があった。
・父親も母親も鬼札隊の隊士であり、両者とも鬼に殺されたもよう。
・その後、産屋敷家に、大量にあった書物と共に一時的に引き取られる。
・その時点で既に全集中、常中の呼吸法を会得していた(父親の英才教育？)
・5歳から7歳の2年間の生活は不明。
・7歳から鬼の頸を斬っていることから正式な入隊は7歳？(恐らく)
・甘露寺とは煉獄を通して知り合いになり、友達になった。
・報酬に団子を要求するくらいには、甘味が好き。
・自分のことを弱いと思っている節がある。
・他人を最大限に庇いながら戦うせいもあり、よく怪我をする
・生き物の気持ちや欲望、痛みなどの感覚も"感じ"てしまう。
・潜入のためのスキルを多少持ち合わせている(舞を踊れたり三味線が弾けたり)
・誰に対しても基本的に敬語に「さん、くん」付だが、甘露寺は同い年ということもあってか、呼び捨て
・意外にも心の中では口が悪い(敬語や呼称の丁寧さは、それを隠すためだったりする)
・義勇が腹を切る結果にならないように、禰豆子を殺そうとするくらいには義勇のことを大切に思っている




▲▽

それでは続編もよろしくお願いいたします〆

この小説の続きへ→←肆拾玖

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す