弐拾陸 ページ26
竃門くんは妹が鬼になったこと、しかし妹は人を食わないこと、鬼殺隊として禰豆子も戦えると叫んだ。
「オイオイ、なんだか面白いことになってんなァ」
思わず私は顔をしかめる。
不死川が禰豆子が入っているであろう箱を片手に現れたからだ。
「困ります！不死川様、どうか箱を手放してくださいませ」
「胡蝶様、申し訳ありません…」
隠たちも慌てて不死川を止めに入るが、彼らはすっかり怯えて、しのぶに謝る。
「不死川さん、勝手なことをしないでください」
珍しくしのぶが怒ったようにそう言ったにも関わらず、彼は聞く耳を持たない。
「鬼がなんだって？鬼殺隊として戦えるゥ？
そんなことはなァ、ありえねぇんだよ馬鹿がァ」
その言葉と共に不死川は箱を日輪刀で突き刺した。
私と竃門くんがかけ出すのはほぼ同時だった。
「妹を傷つける奴は柱だろうが許さない！！」
「そうかいよかったなァ！」
「やめろ！！もうすぐお館様がいらっしゃるぞ」
不死川は冨岡の言葉を聞いて、動きが一瞬鈍る。
その隙に私は片手で箱を奪い取り、もう片方の手で竃門くんに斬りかかった不死川の日輪刀を手首を捻りあげるように離させて奪い取る。
その瞬間、竃門くんの頭は不死川の鼻にヒットした。
ブフっっっ
蜜璃が吹き出し、場が盛大に静まり返る。
「善良な鬼と悪い鬼の区別もつかないなら柱なんてやめてしまえ！！！」
その言葉に、私は竃門くんの後ろに箱を置くと、彼の口を軽く塞ぐ。
「不死川さん…、私は先程、お館様の伝えを待ちましょうと、皆さんに申し上げました。
私に免じて、どうぞ刀を鞘に収めてください」
不死川の日輪刀を彼に差し出せば、チッと舌打ちをしたが、大人しく彼は日輪刀を鞘に納める。
(Aさん、何者なんだ？！？！)
「竃門くん」
私は彼の口から手を離して語りかける。
「は、はい！」
「貴方はまだ、柱がどんな存在かわかっていません。存在を知らずして、口にしていいことと悪いことの区別はつきません。よく知ってから発言をするべきです」
「はい……、すみませんでした…」
私はニッコリと微笑む。
その瞬間、伊黒が木の上から降りてくる。
「お館様のお成りです！！」
子供のような少し高い声が響き渡る。
竃門くんとの間に伊黒が割り込んできたのは納得できないが、大人しく片膝をつきお館様に
「よく来たね、私の可愛い
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もちごめ(プロフ) - とても面白いです！１つ気になったのが、煉獄さんは柱の人たちを呼び捨てで呼んでいます。胡蝶、宇髄のような感じです。口調も「〜だね、〜かい？」ではなく「〜だな！〜だろう！」と言ったように喋ります。口出し失礼致しました…！！ (2020年11月21日 9時) (
レス) id: 2c19e184ee (このIDを非表示/違反報告)
rina214skt2(プロフ) - メリアさん» コメントありがとうございます。煉獄さんの人の呼称が迷走してしまい申し訳ありませんm(_ _)m順次修正させていただきますのでお待ちくださいませ。楽しみにしていただけて嬉しいです！頑張ります！ (2019年8月24日 13時) (レス) id: 74af5ac913 (このIDを非表示/違反報告)
メリア - 口出しすみません！煉獄さんは（名前）少女／少年と呼ぶと思います。冨岡、と呼んでいます。本当にすみません！いつも楽しみにしてます！ (2019年8月24日 12時) (レス) id: 25b2169fce (このIDを非表示/違反報告)
rina214skt2(プロフ) - 蜜柑さん» それが実は私にもわかりません！頑張ります！ありがとうございます^ ^ (2019年8月20日 20時) (レス) id: 74af5ac913 (このIDを非表示/違反報告)
蜜柑 - いやぁーどうなっちゃうんでしょうね？これからがすごく楽しみです！更新頑張ってください！ (2019年8月20日 16時) (レス) id: aebba032ed (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あめ | 作成日時：2019年8月18日 9時
