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弍拾弍 ページ22

「そう…お館様が…すぐに帰りましょう」




あと3日もすれば柱合会議だというのに、時雨(しぐれ)から伝言が伝えられる。
お館様こと産屋敷輝哉様が明夜(みょうや)に私をお呼びだという。




「丁度先程…刀を刃毀(はこぼ)れさせてしまいましたし…」



失態ですね、と刀を鞘に納める。
私の周りには塵になりつつある鬼の遺体が20体ほど転がっている。

いや、実際には本体は一体なのだが、血鬼術で20体もの身体を作り出していた。
本体を切れば終わりなのだが、面倒で全部を切った結果、刃毀れしてしまったというわけだ。




「ここから帰るとなると日が昇ってしまいますかね」



どうせ帰れるのならば早く帰りたい。
そう思い、伸びをすると一気に駆け出した。





日も登り始めた頃、やっと自身が産屋敷に与えられた家が見えてくる。

ある人物がトボトボと私の家の前をこちらに向かって歩いているのが見える。あの特徴的な半々羽織、見間違う筈もない。




「義勇…さん…?」


地を見て歩いていた人物は顔を上げた。


「A」

「義勇さん」


先程より私はかける足がゆっくりになるのに反比例して、冨岡義勇は足を早めた。

どちらからともなく差し出され繋がれる手。



「お会いしたかったです…」

「俺もだ…」


引き寄せられ、腕の中に収められる。



「お怪我は…?」

「ない」

「私、一晩中走っていたので…、汗が気になります…」


離して、というように冨岡の腕から逃れようとするが、彼はその言葉に、より一層腕に力を入れて私を閉じ込めた。

私は汗を気にしながらも、彼の背中に手を回した。




「何故こちらに?」

「今しがた任務から帰還した、お前が帰っているならば会いたいと思い寄ってみた」

「嬉しいです……とりあえず、上がってください」

「ああ」





手は繋がれたままで、私と義勇さんは私の家へと並んで歩みだした。

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もちごめ(プロフ) - とても面白いです!1つ気になったのが、煉獄さんは柱の人たちを呼び捨てで呼んでいます。胡蝶、宇髄のような感じです。口調も「〜だね、〜かい?」ではなく「〜だな!〜だろう!」と言ったように喋ります。口出し失礼致しました…!! (2020年11月21日 9時) (レス) id: 2c19e184ee (このIDを非表示/違反報告)
rina214skt2(プロフ) - メリアさん» コメントありがとうございます。煉獄さんの人の呼称が迷走してしまい申し訳ありませんm(_ _)m順次修正させていただきますのでお待ちくださいませ。楽しみにしていただけて嬉しいです!頑張ります! (2019年8月24日 13時) (レス) id: 74af5ac913 (このIDを非表示/違反報告)
メリア - 口出しすみません!煉獄さんは(名前)少女/少年と呼ぶと思います。冨岡、と呼んでいます。本当にすみません!いつも楽しみにしてます! (2019年8月24日 12時) (レス) id: 25b2169fce (このIDを非表示/違反報告)
rina214skt2(プロフ) - 蜜柑さん» それが実は私にもわかりません!頑張ります!ありがとうございます^ ^ (2019年8月20日 20時) (レス) id: 74af5ac913 (このIDを非表示/違反報告)
蜜柑 - いやぁーどうなっちゃうんでしょうね?これからがすごく楽しみです!更新頑張ってください! (2019年8月20日 16時) (レス) id: aebba032ed (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あめ | 作成日時:2019年8月18日 9時

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