拾玖 ページ19
あの後、竃門くんによる天然さが爆裂して嘴平くんを(天然的に)挑発して、ものすごい速さで土を掘り、遺体を運び出し石を運んでくれたおかげで日が落ちる前に全ての遺体を埋葬することができた。
竃門くんは意外と
「では、気をつけてくださいね。あ、よろしければこれを持っていてください」
私は懐から藤の花の匂い袋を取り出すと、鬼に連れ去られたという少年に渡した。
話に聞くところによると彼は稀血だということなので、これも鬼殺隊員としての責務だ。
「これは…？」
「藤の花の匂い袋です。鬼が苦手な匂いなので持っていて損はありません。」
「ありがとうございます！」
我妻くんが、連れ去られた少年の弟くんにくっ付いて離れないのを、竃門くんが気絶させて離れさせ、やっと別れることができた。
「さぁ、貴方達も
「藤の家…？」
竃門くんは疑問符を浮かべながらも我妻くんを背負う。
竃門くんの肩に止まっていた鴉が飛び立ち、
「サァ、ツイテコイ！コノワタシニ」
と声を発しながら飛び立つ。
彼らと並んで歩いてはとてもうるさいので、少し離れて前を歩く。
案の定、嘴平くんと竃門くんが言い争いをはじめて、それに我妻くんが更に怒って…なかなかの騒音だ。
「
自ら名付けた
近くを飛んでいたのだろう、すぐに飛んでくると肩に止まる。
懐から折りたたんだ紙を取り出す。
「これを…義勇さんのところに」
その言葉を聞き、時雨は手紙を加えると羽ばたいていった。
全国を飛び回る鬼殺隊員、もう彼とは何ヶ月も会っていない。恐らく次の柱合会議まで会えないだろう。
「いつまで騒いでるんですか？到着しましたよ」
「藤の花の家紋…」
竃門くんは門の家紋を見てそう呟く。
「キュウソク！キュウソク！負傷ニツキ、完治スルマデキュウソクセヨ！」
竃門くんの鴉が竃門くんの手の上でそう叫ぶ。
「ええ？！休んで良いのか？俺今回、怪我したまま鬼と戦ったけど…」
私はその言葉にピクリと反応する。
「怪我をしたまま戦った…？…鴉さん…？」
「ギクっ…チカクニ、フジノイエーナカッター」
「誤魔化してはダメです！それならば隠を呼ぶべきでした！」
「かくし…？」
「全く…！中でご説明いたします。」
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もちごめ(プロフ) - とても面白いです！１つ気になったのが、煉獄さんは柱の人たちを呼び捨てで呼んでいます。胡蝶、宇髄のような感じです。口調も「〜だね、〜かい？」ではなく「〜だな！〜だろう！」と言ったように喋ります。口出し失礼致しました…！！ (2020年11月21日 9時) (
レス) id: 2c19e184ee (このIDを非表示/違反報告)
rina214skt2(プロフ) - メリアさん» コメントありがとうございます。煉獄さんの人の呼称が迷走してしまい申し訳ありませんm(_ _)m順次修正させていただきますのでお待ちくださいませ。楽しみにしていただけて嬉しいです！頑張ります！ (2019年8月24日 13時) (レス) id: 74af5ac913 (このIDを非表示/違反報告)
メリア - 口出しすみません！煉獄さんは（名前）少女／少年と呼ぶと思います。冨岡、と呼んでいます。本当にすみません！いつも楽しみにしてます！ (2019年8月24日 12時) (レス) id: 25b2169fce (このIDを非表示/違反報告)
rina214skt2(プロフ) - 蜜柑さん» それが実は私にもわかりません！頑張ります！ありがとうございます^ ^ (2019年8月20日 20時) (レス) id: 74af5ac913 (このIDを非表示/違反報告)
蜜柑 - いやぁーどうなっちゃうんでしょうね？これからがすごく楽しみです！更新頑張ってください！ (2019年8月20日 16時) (レス) id: aebba032ed (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あめ | 作成日時：2019年8月18日 9時
