. ページ34
.
入って来た受付の建物にはレストランも併設されているとのこと。満足するまで写真を撮って今日の思い出を残してから、ちょっとお昼を食べに訪れた。
「なに食べようかな…。」
「ひまわりカレーだって。柑橘系のカレー？」
「どうなんだろうね…？カレーに柑橘系…悪くはない気がするけど…。」
自分でもカフェをやっている分、面白い食材の組み合わせには目が無い部分がある。先程のひまわりソフトを食べてしまったから、今度はひまわりカレーがどんな味なのか気になる。
「…あ、でも辛かったらどうしよう。」
「それは…ちょっとどうにもならないかも。」
れあくんも辛いものは極度に苦手。私もあまり得意ではないし…。食べられないと困るから、ということで2人でオムライスを頼むことにした。
「美味し〜。」
「ね、デミグラスもいいね。」
私のお店で出しているオムライスはケチャップオムライスだから…。ちょっと不安に思ったのをれあくんはすぐに察してくれたみたい。
「あ、でも、ゆのちゃんが俺のために作ってくれるオムライスより美味しいものないから。これはほんと。…てことで、今日のお夕飯オムライスね！」
「ええ！？お昼もオムライスなのに？」
「だって俺、ゆのちゃんのオムライスが食べたいんだもん〜。」
だめ〜？ってきゅるきゅるのおめめで聞いてくる。…さっき私の前では王子様だって言ったけれど、こういうところで確信犯な小悪魔要素を出してくることはあるなあ。
「ううん。れあくんが美味しく食べてくれるなら、作る。」
「やった〜。買い出しして帰ろーね。」
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 154人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：しぅ
| 作成日時：2022年9月2日 15時
