夏季講習 × 高橋恭平 ページ15
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学生パロディ
アイドルしていません。
ちょっとずるい丈くんと、回想だけでも賑やかな大橋くんが出てきます。
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「は〜〜。なんでなん…。」
「なんでもなにも、恭平が補習になるのは誰が見ても明らかだったよね。」
楽しい楽しい夏休み…なのに、私と幼馴染の恭平は学校へ向かって歩いている。恭平だけやとさぼりそうやから、連れて来てくれと先生に頼まれてしまったのだ。しかも彼はとんでもないおバカというのは知っての通り。クラスでもぶっちぎりで補習の数が多い。
「私なんて全く関係ないのに学校呼ばれとるんやから。私の貴重な1日を返せ。」
「Aがその役目ばっくれたらよかったんちゃう？」
「そしたら恭平行かへんやろ。」
「おん。Aばっくれたんで、俺もサボりますわ〜って言う。」
言うな。そんな堂々とサボるとか言うな。…まったくもう。世話の焼ける幼馴染を持つと大変。
「…まあ、今日野球部練習やろうし、Aやって大好きな藤原先輩に会えるんやからええやろ。」
「たしかに〜。恭平が一生懸命勉強してる隣で、私は藤原先輩の応援しとるわ。」
学校のアイドル、藤原丈一郎先輩。野球が好きで野球部だけど、本人はあまり野球経験がないらしく。男子マネージャーとして活躍してる人で、まあ女心も分かっているから女性人気が高い。その、好きなものへひたむきになれる姿勢を私はとても尊敬している。学校行事で一度一緒になってからはよく可愛がってもらってるから、それもある。…それと、私の恋愛相談の相手でもあるのだ。
「おー。恭平、おはようさん。補習か？」
「まあ…。藤原先輩こそ、補習とかは。」
「もう終わってん！今日、先生たちも忙しいらしいから、頑張ってプリントだけ終わらせれば早く帰してくれると思うで。」
有力情報を得た。私と恭平は手短に藤原先輩にお礼を述べて、玄関めがけてダッシュ。目指せ午前中のうちに補習終了。
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作者名：しぅ
| 作成日時：2022年9月2日 15時
