あなたのいる生活。

雑誌の整理__SN-shota ページ7

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cast.渡辺翔太



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同じくジャニオタである友人の名言「ジャニオタの大掃除は雑誌整理から」に全力で頷きながら雑誌の整理を続けていた昼下がり。



「…終わる気がしない。」



今日はバイトがいつもより1時間長く入っているため、16時に始まって20時に終わる。もうあと1時間もあれば家を出なくてはいけないわけで、目の前にある山がとても1時間で片付くとは思えなかった。






結局のところ雑誌は片付け終わらずに家を出て、帰って来たのは20時半ごろ。家の灯りは既に点いていた。



「ただいま〜。」


「おかえり。面白そうなことしてんじゃん。」



解体した雑誌をぱらぱら捲っていた翔太くん。こんな撮影したな〜とか楽しそうに呟いている。



「これ、全部今年に入ってからだな。」


「うん…。特に4月以降に発売されたもの。環境が変わってからなかなかゆっくり解体してられなかったから…。未だに翔太くんの1万字インタビューとか、そのままになってたよ…。」



誌面はきちんと読んだものと、まだあまり読めていないものと様々ある。その時の忙しさの度合いとかにもよったり。あと、無数に出るからいちいちどの雑誌にどの内容が書いてあった…って覚えられるほどの脳みそは持っていないから結局どれを読んだのか分からなくなる。…1万字インタビューは泣きながら何度も呼んだから大体内容は覚えてるけど。




「それにしても俺ばっかだな。」


「だって翔太くんのファンだもん…。」


「これ片付けんだろ？断捨離してやる。」


「ええ……。」



なにせなかなか物を捨てられない性分だから、翔太くんが映ってるものならどんな形であれ取っておこうとしちゃうところはある。



「こんなものまでとっておこうとしてたのかよ。」



俺、ほとんど写ってないと同等だろって爆笑してるけどさ。それくらい、好きなんだもん。



「…俺の出てるやつ大事にしてくれるとことか、俺のファンでいてくれるのはいいけどさ。本人ここにいるっつの。」


「………うん。」



いくらでもビジュ見れんだろ、と遠慮なく処分されました。ただしなんか私が好きってビジュだけ見事に残されて、勝ち誇ったような笑みを浮かべられた。悔しい。





***



雑誌の整理 fin.

翔太くんが大好きすぎる彼女ちゃんと、雑誌より本物を見て欲しい翔太くんのお話。




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