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連絡先を交換したとはいえ、一般人とそんなに関わることもないだろうと思っていた矢先のことだった。休みの日にごろごろしていたら、スマホが振動している。ディスプレイには「ふっか」の文字。



「…なんですか。」


「あ、よかった、繋がった。昼飯を小さな店貸切って食べようって話になったんだけど、都合よければ一緒にどうかなーって。」



唐突なお誘い。正直、これ以上彼らに深入りするのもどうかとは思うけれど、パーティの記憶が曖昧で、最後どのように皆さんから声を掛けてもらっていたかわからないし…。よくも知らない人たちから付き合い悪いと思われても嫌だし。



「お店の場所、送っておいてください。なるべく早めに支度していきます。」


「ほーい。」



大好きな青色の服を着て、出かけた。





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着いた先はほんとに隠れた名店、みたいなレストラン。スタッフさんと彼らだけでほぼほぼ席が埋まっていたけど…。



「あ、おーい、すずちゃん!」


「佐久間さん!」



佐久間さんの隣だけぽっかりと空席が。私のためにわざわざ開けておいてくれたらしい。



「…俺、佐久間くんの方が嬉しいなー。」


「えっ……。」



すずちゃんとは友達になりたい!とまた表情に花を咲かせる。その笑顔を向けられると、どうも私は弱いみたいだ。



「敬語もなしでいいから!ってから、俺らみんなタメで大丈夫!」


「ええ…。」





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作者名:しぅ | 作成日時:2022年5月11日 16時

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