始まり ページ1
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きっかけはとある春のこと。
専門校生として過ごしながら私は20歳という節目を迎えた。20とは日本の成人年齢(現在は18歳に引き下げられたが…)だ。成人ということで出来る事は増える。
「…お酒、飲んでみたい。」
それが私の密かな願望。
自分がどれくらい飲めるのか、試す機会が欲しかった。ただ、自分でスーパーでお酒を買って…というのは、まだハードルが高いし、1人で居酒屋に入るなんて以ての外。そんな時期に、友人から声を掛けられた。
「今度バイト先のパーティあるんだけどさ、よかったら一緒にどう?」
「…え、私参加して大丈夫なの、それ。」
映像系の専門だから、テレビ局でのバイトは割とよくある話。クラスでもそんな話題が飛び交っている。でも、テレビ局のパーティってことは芸能人来たりするんじゃ…。
「芸能人来ることには来るけど…。あんた、芸能関係疎いじゃん。」
「うぐ。」
何もそんなにはっきり言わなくても。
二次元に生きてきた私は、三次元の芸能関係にはどうも疎くていけない。声優さんならそれなりに分かる自信あるんだけどなあ。
「男性比がやたらと高くなるから、可愛い子連れて来てって頼まれちゃってるんだよね。」
「そんな中に私を放り込もうとしてるわけ!?」
「大丈夫だよ、私いるし。気さくな人多いし。」
Aの好きそうなタイプの男もいるよ〜って呑気な友人だけど、なんだか合コンに誘われたのかな、これ。少々気を重くしながら、反面、ようやく飲めるお酒という未知の物にはわくわくしていた。
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お久しぶりの新作となりました。
作者のしぅです。
このアカウントで創作を始めて1年以上経過しました。
何度も更新を止めていて読者の皆様には大変ご迷惑をお掛けしておりますが、元々は自己満足の掲載ですのでご理解いただきたく思います。
更新停止の理由や今後のことについて以下のお知らせ用作品の本日付けの投稿にて詳細を記しましたので、ご一読いただけると幸いです。
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作者名:しぅ | 作成日時:2022年5月11日 16時