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side.fk
翔太が夏祭りの日にプロポーズすることを知っていた俺。
と、いうのもだ。
全員梅雨ももうそろそろ明けようかというある日の撮影終わり。
翔太の招集で元メン6人が揃った。
「…歌舞伎の時弁当届けてくれた女。
涼太の従妹なんだけど。
俺、そいつにプロポーズしようと思うの。」
先にいた翔太と舘さんの雰囲気からなんとなくで全員が無言のまま話を待っていたら、投げかけられたのはそんな爆弾発言。…まあ、呼び出された時からなんとなくその話かなとは、思っていたんだけど。
翔太の控えめな声に、自身の無さが表れている。
「おー!あの子ね!!
今度ちゃんと紹介してねー!」
「披露宴は全員で参加だな。」
「翔太が結婚かあ…。
会場はもう決めたの?指輪は?」
佐久間は相変わらず能天気。
照はまずグループのこと。
阿部ちゃんに至っては母親かよ。
「…止めたりしないのかよ。」
「止めてほしいの?
…少なくとも俺らは世間の目より翔太の幸せの方が大事。
世間の目なんて気にしてたってしょうがないのは、翔太だって分かってるでしょ。俺ら散々色んな事言われてきたんだから。」
自信が無さそうだったのは、プロポーズに対してではなくて、俺らが受け入れてくれるかどうかだったらしい。
「だから俺は言ったじゃん。
反対する奴なんて、うちのメンバーにはいないって。」
「事後報告でもいいから、残りの3人にもちゃんと伝えろよ。」
舘さんは全部が分かっていたというようにニコニコ。
照は相変わらずグループのことを考えて、釘を刺してくれていた。
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昨日、Twitterにて短いお話を投稿致しました。
お疲れ彼女ちゃんと舘様のお話。
いいね欄にTwitter限定のお話がいくつかまとめてありますので、ぜひこちらもお読みください。
Twitter : @bare1003
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作者名:しぅ | 作成日時:2021年7月30日 21時