もう一輪 (ページ9)

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9輪ページ9

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side.you

昔からずっと、2人のおまけだった。
2人と一緒にいる時に私が必要とされたことなんてなかったし、いっそ邪魔者になっていたことなら数えきれないほどある。

だから、本当は彼らの近くで仕事をしたかったけど、邪魔者になるのが怖くて、求めてくれた一般企業に就職したのに。

私も2人と一緒に必要なんだって言ってくれた人なんて初めてで、気が付けば泣いていた。

fk「おーい、お二人さん。
ぜひマネージャーやってほしい気持ちは分かるけど、あんまり困らせんなよ。」

sk「うー、ごめんね？
無理言っちゃったかな…。」

「いえ…。私の方こそ、ごめんなさいっ…。」

なかなか涙が止まってくれなくて、深澤さんと佐久間さんによしよしと撫でられていた。落ち着いたらきちんと涙の理由を弁解しようと思っていたんだけど…。

nb「お前ら、何してんだ…！！」

撫でてくれていた深澤さんと佐久間さんを引き剥がして、私の前に庇うように立った翔太。…間違いなく、勘違いしてる。

「翔太、違うの。
お話聞いて、私が勝手に泣いただけで…。」

nb「でも泣かせるようなこと言ったのはこいつらだろ？」

fk「あれ、なーんで俺まで…。」

sk「あはは！ふっか巻き添え～。」

深澤さんの巻き込み事故に笑う佐久間さんとそんな2人を睨む翔太。私の声は届いてないみたい。

…いじめっ子から守ってくれたのはいつだって翔太だったな。

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