もう一輪 (ページ43)

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side.you

dt「お待たせ。寝ようか。」

バスローブ姿で戻って来た涼太。
ほんとに、幼馴染の私が見てもロイヤル。
なんかフィルターでもかかってるのか、周りがキラキラして見える。

dt「どうだった、今日の食事会は。」

「楽しかったよ。阿部くんともたくさん話せたし。」

みんなのプライベートな様子も見られて満足だ。
私の思っていることも伝えられたし、これからはもっとみんなと一緒にいる時間が楽しくなる気がする。

dt「楽しかったなら、よかった。
…もう遅いし、寝よう。明日も早いしね。」

遅い…と言ったって、ラウールくんの時間に合わせて解散になったから時刻はまだ22時半。いつもなら一緒に寝る時はだらだらと喋っているんだけど…。疲れているのかな、と深くは追求しないでおく。

一緒に寝る時はぎゅっと抱え込まれるから。もう何回も一緒に寝ているけど、未だにこの距離の近さに慣れる事はなく。それでいて次の日の朝には何事もなかったかのように接してくるから、質が悪い。意識しちゃってるのは私だけなんだろうな。

今日も目をぎゅっと瞑って涼太のことを意識しすぎないように、ほぼ意識を失うようにして眠った。

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