14輪 ページ14
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side.you
向井さんがゆり組をカメラに収めたい！と言い出し、てっきり翔太と涼太を撮影するのかと思いきや。
kj「ええ顔してやー。」
私も2人に挟まれる形で写ることに。
どうしてこうなった。
kj「ん、上手に撮れた。
これが世に出せへんのは、惜しいなあ…。」
dt「康二、ダメだよ。」
kj「流石にやらん！！」
向井さんの発言には涼太が釘を刺しておいてくれた。現役のマネージャー、まして女が顔を出すなんてしたら、トラブルは避けられない。
「向井くんー、向こうでインタビューだよ。
Aさんも勉強がてら見ておいで。」
新井さんの声にはーいと返事をした彼は、さっと私の腕を引く。
「へ…！？」
kj「見学するんやろ？一緒に行こー。」
彼は無意識の行動みたいだけど、私は異性とこうして触れ合うのなんて、翔太と涼太以外にしたことがないから。ずっと、ドキドキしている。
「あの、向井さん…。」
kj「その呼び方止めー。向井くん、にしてや。
あと、俺の方が年下やから、敬語もなし！」
「む、向井くん…。」
彼の言われた通りにしたら、嬉しそう。私よりふたつ下だと言う彼が弟みたいに見えてきて、おもわず頭を撫でていた。
kj「えへへ、俺、それ好きや。」
「そっか。
…インタビュー頑張ってね。」
kj「おう！頑張るで！」
インタビュアーさんからの問いにキレキレのつっこみを入れていて、周りから笑いを誘う彼は生粋の関西人なんだなと肌身で感じた。
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作者名：しぅ
| 作成日時：2021年7月11日 21時
