もう一輪 (ページ12)

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side.you

今日は皆さん雑誌の撮影。
私は現マネージャーの新井さんに業務を教わりながらスタジオ中を右往左往。皆さんの撮影風景を見てる余裕もないくらい慌ただしく過ごしていた。

通り過ぎる時に横目に写ったのは、普段の幼馴染として見ている顔ではなく、アイドルの顔をしてカメラと向かい合う彼ら。この道15年のプロは伊達じゃない。

彼らに機材を向けるスタッフさんに混じってカメラを持っていたメンバーさんが。

「向井さん…？」

kj「お疲れ様。
マネージャーさんも色々覚えることあって大変やんなあ。」

「どうされたんですか、そのカメラ…。」

彼が片手にしていたのは一眼レフ。
機材でもおかしくないくらい、しっかりした代物。

kj「これ、俺のやねん。」

写真が撮ることが趣味だと言う彼は、こうしてスタッフさんに混じってメンバーの撮影をすることを毎回楽しみにしているんだとか。カメラロールを嬉しそうに見せてくれた。皆さん、とてもいい表情をしている場面が切り抜かれている。

「私には知識が無いので写真としての良し悪しは分かりませんが、皆さんとてもいい表情をされている素敵な写真だなって思いますよ。」

kj「ほんま！？嬉しいわあ。
あ、せや。今から俺撮影やから、俺の写真撮っといてくれん？」

マネージャーさんの思う素敵な写真が撮れてたらええからってカメラを渡される。マネージャー業務の続きが…と新井さんを見たら「彼らとの交流も大切な時間だよ」と。

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