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side.fk
「ごめんね、引き留めちゃって。」
「んーや、ちょっとでも力になれたならよかったよ。
Aちゃんは佐久間待ち？」
「うん。委員会がもうすぐ終わるはずだから…。」
Aちゃんは佐久間を待って一緒に帰るそうなので、俺は先に教室を出た。一緒にいたら、佐久間に全力で睨まれるし…。
玄関までの道で照に出会った。
「……。」
この間俺が頼みをばっさり断ったからだろうけど、気まずそうに目を逸らしたから。
「照が佐久間のこと大事に思ってるのもよく分かってる。あの時俺を助けてくれたことも今でも感謝してる。照たちに喧嘩を売りたいわけでもなんでもないんだよ、こっちは。」
ただ、誰よりもAちゃんに幸せになってほしいだけ。もちろん翔太の為でもあるけれど、一番はAちゃんの幸せを願ってる。
「…お前のお人好しは相変わらずなのな。」
「もっと褒めてくれていいんだよ？」
「うっせ。調子乗んなバカ。」
いつもの調子で笑う照。この笑顔に助けられて、今の俺がいる。
「…翔太のこと、協力できそうなことあったら言って。阿部と一緒に佐久間の説得も試みてるから。」
「…！！あんがと。助かるわ。」
俺たちが頼みを断って、照たちはどう出てくるかと思っていたけど。こちらに協力してくれるらしい。…照も誰より姫の幸せを願っていたもんね。
別れ際、「あ」と呟いた照が振り向いた。
「…俺にくらい素直に気持ちぶつけてこいよ。
Aちゃんに対しての気持ちとか、分かってんだから。」
「…やっぱり
目から溢れるものを照には見られたくなくて、背を向けたまま「また明日」と言ってその場から逃げた。
校門前で俺を待っててくれたゆり組。
「おせーよ。」
「ごめんって。
教室で佐久間待ってたAちゃんと喋ってたら、遅くなった。」
「…じゃあ許す。」
舘さんと顔を見合わせる。
怒られるかと思ったのに…。
「…なんか助言してくれたんだろ。」
「まあね。…早く伝えないと手遅れになるよ。」
「分かってる。
そろそろ、ペンダントの話もしようと思ってた。」
ちゃんと自分から動くつもりがあったようでなにより。
舘さんに褒められて、「子ども扱いすんな！」って威嚇してる様子がいつものゆり組で。
「…もう少しで日常が帰ってくるのかな。」
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しぅ(プロフ) - yunaさん» コメントありがとうございます。温かいお言葉、大変励みになります。もう少しお話は続いていきますので、ぜひ楽しみにお待ちくださいませ。 (2021年6月28日 13時) (
レス) id: 2df24aa97a (このIDを非表示/違反報告)
yuna(プロフ) - 本当に面白すぎて私にとってどタイプすぎました。更新待ってます！ (2021年6月26日 19時) (レス) id: 5b6827b528 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しぅ
| 作成日時：2021年6月15日 20時
