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side.you
翔太くんに教えてもらいながら、少しずつパスが上手くなってきた。
「パスにも種類があったんだね…。」
「時と場合で使い分けられるようになれよ。女バスのメンバーはお前以外バスケ経験者だって言ってたし、どこに欲しいかとかサインは出してくれると思うけど。」
「う…。もっとうまくなったら、その練習も付き合ってほしいかも…。」
「それに、ほんとならこんな止まった状態でのパスだけじゃなくて、動きながらのパスも多い。その練習もしないとだな。」
スポーツ大会までは一か月ほどしか猶予が無い。足を引っ張りたくないし、ひたすら練習するしかないけど…。
「翔太くんが教えてくれれば、大丈夫だって思えちゃうね。」
「…そんな大した教え方してないけどな。」
また、ふいとそっぽを向いて照れてしまった。
「翔太くんって照れ屋さんだよね。」
「そんなことない。」
「えー、今だって…。」
「照れてない。」
むっとして怒られてしまった。これ以上言うと拗ねちゃいそうだからやめておく。向こうの方で「できたー！！」という大声がしたなって思ったら、大介くんが弾丸の如く飛んできた。
「わっ…！？」
「A！！できたよ！！」
嬉しそうに飛びついてきた彼の勢いに負けて2人で地面に倒れ込む。ぱっと起き上がった彼は、見ててね、と私の前でドリブルを披露してくれた。
「本当だ、上手になったね。」
「次からはAと一緒にパス練する！」
大介くんの次という言葉にはっとして時計を見たら、時刻は正午を回ったところ。適度に休憩を挟んだとはいえ、流石に3時間ほど動き続けていたみたい。
「もうこんなに時間経ってたんだね…。疲れちゃった。」
「今日はこの辺にしとこ。根詰めすぎてもいいことないし。」
「え！まだ動き足りないよ、俺！午後もやろーよー。」
「出た、体力お化け…。」
大介くんの流石の体力には、翔太くんも辰哉くんも呆れてる。駄々を捏ねる大介くんを説得しようと試みてもなかなか聞き入れられずに困っていたら。
「佐久間、いったん休憩にしよ。
ご飯できてるよ。
3人もお疲れ様。」
「あ、ママが来た。」
「ママ…あんまり嬉しくない響き。」
救世主の亮平くんが来てくれて、大介くんのことを宥めてくれた。
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しぅ(プロフ) - yunaさん» コメントありがとうございます。温かいお言葉、大変励みになります。もう少しお話は続いていきますので、ぜひ楽しみにお待ちくださいませ。 (2021年6月28日 13時) (
レス) id: 2df24aa97a (このIDを非表示/違反報告)
yuna(プロフ) - 本当に面白すぎて私にとってどタイプすぎました。更新待ってます！ (2021年6月26日 19時) (レス) id: 5b6827b528 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しぅ
| 作成日時：2021年6月15日 20時
