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side.sk
翌日、朝食を食べながらAに本を持ってきてくれないかお願いしたんだけど。
「お母さんの大切な本だから、持ち出したらいけないことになってるの。」
「うー、そっかあ。
俺たちが見に行くのは、だめ？」
「一回友達に見せようとしてお母さんに怒られたことあるからなあ…。というか、そんなに気になる？」
深く追求しすぎたかな。
気になるのは事実だけど、どうして気になるのかの理由は、まだ明かせないから。
「俺もこのお話が好きでね。
真実を知りたくて色々調べたりもしてるから。」
「そっか。
…あ、思い出したんだけど。そういえば一人だけ見せてもいいよお母さんに言われた人がいるんだよね。」
「…！！誰？」
間違いなく、真実を紐解く鍵になるであろう人物。
こんな言い方をしているってことは俺じゃないことも、阿部ちゃんや照でないこともたしかだから、せめてその人物に会いに行きたい。
「…わからない。
でも、いつか青いペンダントを持った大切な人に出会ったら、その人と一緒に読みなさいって小さい頃に言われた。」
青いペンダント…そう言われても俺も阿部ちゃんも照もそんなの持ってないよなあ。結局は何もわからず、か…。
「ありがと。話だけでも聞けて良かった。」
「ごめんね。また力になれそうなお話あったら、連絡する。お母さんにももっと詳しいことを聞いてみるよ。」
お泊まりはしたけど、普通に平日。
阿部ちゃんと照にはいつも通り先に家を出てもらう。
「佐久間、着いたら話したい事あるから、真っ直ぐ教室来てね。」
「ん、わかった。
阿部ちゃん、照、今日も見回りよろしくね。」
「佐久間こそ、ちゃんとAちゃん連れて来いよ。」
「それくらいできるから！」
笑顔でお見送り。
Aも素敵な関係だねって褒めてくれた。
阿部ちゃんがいて、照がいて、隣に君がいる生活がこれほど嬉しいなんてね。
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しぅ(プロフ) - yunaさん» コメントありがとうございます。温かいお言葉、大変励みになります。もう少しお話は続いていきますので、ぜひ楽しみにお待ちくださいませ。 (2021年6月28日 13時) (
レス) id: 2df24aa97a (このIDを非表示/違反報告)
yuna(プロフ) - 本当に面白すぎて私にとってどタイプすぎました。更新待ってます！ (2021年6月26日 19時) (レス) id: 5b6827b528 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しぅ
| 作成日時：2021年6月15日 20時
