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side.you
「そっか…。
ごめん、急に怒鳴ったりして。
あと、ちょっとの間ぎゅーってさせて。」
大介くんがくっついてくるのはいつものことだから気にしないけど…というか許可を取る方が珍しいんだけど。
いつも気丈な彼が弱っている姿を見るのは数年一緒にいて初めての出来事だった。どう接してあげるのが正解かわからなくて、とりあえず首に顔を埋める彼の頭を撫でいると。
「やっぱり、俺がいけなかったのかなあ…。
そしたら俺たち、一緒にいられたのかなあ…。」
細く小さく紡がれたこの言葉がすごく頭に残って。
あとで亮平くんに聞いてみようと思っていたところで、ご飯だと呼ぶ亮平くんの声がした。
「大介くん、ご飯って亮平くんが呼んでるよ。」
「…一緒にダイニング行こ。離れないでね。」
手を引かれて、ダイニングまで。
…そういえばお姫様がいなくなったのに王子が気付いたのは夕食前だったっけ。
でもそれじゃあまるで、
「大介くんが王子様みたい…？」
ダイニングに着く直前の思考は、美味しそうな料理たちを前に、何処か頭の片隅に追いやられてしまって。その日の間に思い出すことはなかった。
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しぅ(プロフ) - yunaさん» コメントありがとうございます。温かいお言葉、大変励みになります。もう少しお話は続いていきますので、ぜひ楽しみにお待ちくださいませ。 (2021年6月28日 13時) (
レス) id: 2df24aa97a (このIDを非表示/違反報告)
yuna(プロフ) - 本当に面白すぎて私にとってどタイプすぎました。更新待ってます！ (2021年6月26日 19時) (レス) id: 5b6827b528 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しぅ
| 作成日時：2021年6月15日 20時
