『チェリー・ブロッサム』を貴方に

●・・ ページ47

『何故リョクから乗り越えてクリアに入れたかよね？
もちろん、リョクの推理に説得力があったと言うのもある。
クリアは何か隠す事があると目線を外す。カ−ドを配った時に目線をそらしたから、犯人だと思ったのよ。
だからあの暗号を作って互いにわかるようにした。それがそもそもの間違いだったんだけどね？

推理を話し終わった時に私の目をみつめてきた。その時にヤ−ドだと思ったのよ。
犯人だったらそんなことしないだろうし、クリアは嘘をつくのが苦手。
だから聖職者が誰か早く見つけて協力してもらいたいと思ってるんだろなってね。』




白「ならなんで、僕に入れたんですか・・・？」




『リョクにつめられた時の反応が気になってね？それに追加の砂糖と言うのとティ−スプ−ンで混ぜる時の音が少なかった事。
追加したならもう一回混ぜるのにと思ってなら賭けで入れてみようって思ったのよ。


でもそもそもから騙されているのよ、はじめの推理から私達は泳がされていたの
だから今回のゲ−ムは悔しいけどリョクの一人勝ちよ。』



クリアは何がなんだか分からないという顔をしている。





『そもそもこのゲ−ムの開始から結末は仕込まれていたのよね。

リョクは全員同じカップにコ−ヒ−を入れてきた。この時点で同じカップだと誰が誰に行くかなんてわからない。
だから、全てのコ−ヒ−にあらかじめ砂糖を仕込んで置いたのよ。その上で自分のだと分かるようにあえてフレッシュを入れて持ってきた。あとは、残りの二つをそれぞれの前に置くだけ。砂糖を持ってきたのは、クリアが緊張から入れてくれたらいいなと言う程度。


それよりもクリアは、いつもコ−ヒ−をティ−スプ−ンで混ぜる癖があるのといつもの先入観からクリアが混ぜたと考えられることを逆手にとってリョクは自分のコ−ヒ−をティ−スプ−ンで混ぜた。私は書いていたから音からしか判断できないし、まんまと策に嵌ったってわけ。


暗号を解いている時にペンを回さなかったのは、わざとなのよ。


隠したたかったのは暗号が一つしか解けていないと言うこと。

●・・・→←●・

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す