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男が帰ると、クリアとAは裏から出てきていつもの席に座った。
今日に限ってやけにカチカチという秒針の音が響いている。
そして、話し始めたのは珍しくクリアからだった。
白「それにしても厄介な依頼かもしれないですよ、どうやら会社自体が相当やばいみたいで・・・。
社員の洗脳や心を潰す教育とか、兎に角いい噂はないですね。
それに、【黒い天使】に今回の依頼者を葬るように依頼したみたいなう噂も・・・。
今回ばかりは流石にやばくないですか?僕、流石に嫌ですよ。」
緑「あぁ、確かにやばいかもな。ある意味でだけどな。
まったく、その【黒い天使】とやらが可愛そうなだよ、
そういいながらリョクはAを横目で見ると、ため息をついた。
普通なら、悩んだり困った顔をしていても可笑しくはないだろう。
しかし、Aは違った。
まるで、新しいおもちゃを与えられたような無邪気で何も知らない
ただの子どものようなそんな表情をしていた。
緑「程ほどにしろよ?流石に相手さんがかわいそうだ。
もしかしたらクリアみたいなヒョロヒョロの力のない奴かもしれないんだから。」
『分かってるわよ。なによ、少し遊ぼうと思っただけじゃない。
それに私だってか弱い女子なんだから、もう少し心配してくれてもいいんじゃない?』
少しすねたように返すAに、リョクはごめんなと笑いながら返した。
『それで、今回の作戦は?依頼が依頼だから、上手く立てないと上手くいかないかもね。』
緑「作戦はもう決まってる。今回は俺が司令塔をする、クリアは何もするな。
作戦は___________。
これでどうだ?」
Aは静かに頷き、クリアはそんな・・・というとうな垂れた。
それに返すようにリョクは笑った。
それぞれの役者はそろった。
どんな結果になろうとも、それは演者たちが作り上げた作品の一つでしかない。
それは喜劇か悲劇か、はたまた復讐劇か。それでは、舞台の幕を開けようか。
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ピエロ(プロフ) - いちごみルく。さん» コメント頂きありがとうございます。そう言っていただけでとても有難く思います。更新頻度は高くないですが気長に読んでいただけると幸いです!暗号はヒントを出すつもりですのでそれを見ながらまた考えてみてくださいね。これからもどうぞよろしくお願いします (2021年7月2日 20時) (レス) id: ad7d4cd562 (このIDを非表示/違反報告)
いちごみルく。 - 図書館で当たりの本を見つけた時のような、ワクワクしたようなキモチで読めました!暗号全然わからない…応援してます! (2021年6月24日 22時) (レス) id: 16a7a41fba (このIDを非表示/違反報告)
ピエロ(プロフ) - ちなみに、短編にもならない作品をツイッタで書いてる時があります。ただ単に面白みもないアカウントですが興味がありましたらごらんいただけると幸いです! アカウント:@piero_syousetu (2020年12月9日 22時) (レス) id: 05184b55a7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ピエロ | 作成日時:2020年7月17日 0時