愛される者5【浦島坂田船】

白 ページ21

私の願い

それは『彼等を私から引き離して欲しい』

ま「色々考えたんだけどね そもそも神の子と守護者の関係は神自体が切らない限り絶対に切れないんだよ それが僕ら天族でもね」

つまり願いは叶わないってことなのだろうか

ま「それで考えた結論ね 契約は僕には切れない でも記憶を消すことなら簡単にできるよ 記憶を消せば必然的に魔力の使い方も存在も忘れる そうすれば神の子のことだってAのことも全部わからなくなる」

記憶消去

簡単な魔法ではないって言ってたよね？

それを4人分。簡単にできるっていうのだからそこはさすが天族というべきだろうか

「本当はこんな願い叶えたくはないんだけどね..」

真冬が小さく呟いた言葉は私には届かなかった

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