朱雀の──── (ページ7)

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Ⅵ ページ7

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『よいしょ、』

やっとの事でエースの隣に降りる。
隣で騒いでる元帥が居るけど、そろそろ疲れてきたので朱雀化をとく。

「A…」

『えーっと、鍵穴は…ここね』

ガチャン、と海楼石の手錠が落ちる。
今この瞬間に、エースは自由の身になった。

「貴様ァァ！！」

『仏、眩しいわね…』

海軍達は悲鳴に似た声でエースの解放を叫び、海賊達は喜びの雄叫びでエースの解放を叫んだ。

『ひとつ教えてあげる、敵が大きければ大きい程私は逃げやすいの。』

『それじゃ、またね？』と言い処刑台から飛び降り地面に当たる瞬間に朱雀化をして大空に飛び立つ。

海賊達は船に乗り込み逃げる準備を進めている。ただ一人、白ひげだけがその場で戦ったまま。俺は逃げねェぞなんて言われた日には無理矢理持ち帰ってやろう。

『貴方は逃げないの？』

「…グララララ、ロジャーの娘じゃねェか。俺はなァ、時代の残党だ。新世界に俺の帰る場所はねェ。」

『そんなの関係ないわよ、白ひげ海賊団を圧倒的なカリスマ性で率いてるのは貴方よ。貴方が死んだことで彼等が喜ぶと思うの？貴方を追う人だって居るかもしれないわね』

「！そりゃァ、まだまだ死ねねェなァ！！」

『そうよ、だから帰りましょ』

大きな声で「野郎どもォ！新世界に帰還しろォォ！！」と叫ぶ白ひげを大きめの朱雀になって船まで運ぶ。

途中で何回か落としかけたけど重いのが悪いわよね。うん。

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