続き ページ11
ソイツが俺を抱き上げたとき、転機は訪れた。
それらはなんの前触れも無く現れた。
弧を描いている口元が。
柔らかな睫毛に縁取られ、細められた黒くも透明な瞳が。
そこに映る自分の姿まで。
初めて認識できた顔は満面の笑みだった。
どこかキラキラと輝いて見えて...綺麗だ、と思った。
ああ、くそ、ちくしょう。
チョロすぎる。
冗談じゃねェ。
名も知らない、
そもそも夢の中の女に落ちるほど不毛な事はない。
それぐらい分かっているんだ。
でも、何故だかコイツはそういう夢だと片付けてしまうことが出来なかった。
まるで、どこか遠くの知らないところで実在しているような気すらしてくるから、タチが悪い。
今度はきょとんとして丸い目で覗き込んでくる。
眉が少し垂れ下がっていて、口角も下がっている。
随分感情の読み取りやすい女だ。
その心配が俺に向けられている。
それだけで喜びに高鳴る胸を押さえつけ、小さく息を零した。
どうやら俺は既に重症だったらしい。
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とうとう2話に渡ってしまいました。
なかなか短く伝えることが苦手でして(言い訳)
レオナさん難しすぎませんか???
原作のような豊富な語彙がなくて皮肉盛り盛りの智将レオナ様が書けないので、直情型になってしまうのが歯痒い...
頑張ってるんです...あの俺様感を再現したいんです...
終わりはちゃんと決めてるのに、そこまでが長い。
世の字書きの皆様は、書きたいことを我慢してそこまでの過程もちゃんと描写して、安定して面白くて、凄いです本当に。
あまり長い話にはしない予定ですので、どうかもう暫くお待ちくださいませ...もうそろ後半戦だから...許して...
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作者名:來夢 | 作成日時:2023年4月6日 21時