【鬼滅の刃】記憶をなくした少女は鬼を狩る

記憶16 ページ18

「A」






誰かの声がする。







「…A…」



目が6つもある、格好良いな。





「Aちゃん！」



整った容姿、羨ましいな。





「A」



強そうだな、顔が。





「ひっ…A」



え、ひっ、何て言わないでよ。傷付くじゃんか。





「ヒョヒョ！A」



……この人は…見なかった事にしよう。





「A！」



美人な人、見惚れるわ。





「A〜」



包容力ありそうだな、お兄ちゃんって感じ。





「A様」



あ、この人何か好きだわ。守ってくれそう。





「A」



ワカメ頭、威圧で人殺せそうだな。








…… ……








あれ？






この人達誰だっけ？









…Aって…誰の事？









ﾊﾟﾁｯ









「あら、目が覚めたみたいですね」





此処は…？





「体の調子はどうですか？頭はまだ痛みますか？」





この綺麗な人は誰…？




「あっ、まだ起きてはいけませんよ。痛みがひいても完治した訳ではないので」





痛み…確かに体は痛いけど、どうしてだっけ？




「ん？どうしたんですか？やはりまだ体調が優れませんか？Aさん」








A…？









『あの…』




「はい？」




『Aって誰ですか？』




「！！……まぁ、思ってたより重症のようですね…」









・・・









どうも皆さん、初めまして…いや初めましてではないのか。




…A…です。





あの後、胡蝶さん(私の看病をしてくれていた人)に聞いたのだが、





どうやら私は記憶喪失になってしまったらしい。





A、と言う名は胡蝶さんに教えてもらった。




…全然覚えてないけど私の名前を知ってるって事は、胡蝶さんとは何らかの関わりがあったのかな？





まぁ、考えても分かんないし、今はそんな事どうでもいいとして、









現在私は胡蝶さんと共にお館様？という人が居る所へと向かっている。





お館様…会いたくないと体が拒否反応を示すのは何故だろう。







胡蝶「Aさん」



『何ですか？』







お館様について考えていると、ふいに名を呼ばれ返事をする。





胡蝶「貴女は冨岡さんの事を覚えていますか？」





冨岡？





『いえ、誰ですかそれは？』





私がそう答えると、「お気の毒に、冨岡さん」と胡蝶さんが呟いていた






お館様といい冨岡といい…何だろう、この会いたいような会いたくないような感じは…

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