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１７８歩 ページ32

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割れた、と確認できた時には垣根は私に竜巻を４本向けていた。

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しかしそれもまた

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パリン、という儚い音を立てて私に振れることなく消えていく。

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「これならどうだ！」

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垣根が操る白い羽は

道路の脇に立つビルを裂いた。

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あれは何階建てのビルだろう。

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でも、小さい高層ビルだ。

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ばきっ、と折れたビルを

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垣根は更に砕く。

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その瓦礫は私に向かって飛んでくる。

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しかし『私』という的に対して瓦礫は多すぎた。

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他の場所まで巻き込んでしまうほどの…範囲だ。

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「最悪の悪党だよ、お前は。

　他の連中のけがを悪化させる気か？」

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「俺は知らねぇよ、そこに居るのが悪い。」

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「ずいぶんな正論だけど、巻き込んだのはあんたでしょうに。」

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「口で文句言ってもその瓦礫は周囲を傷つけるぜ？」

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「ったく、お前は馬鹿だよ。」

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私は垣根を見据える。

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「あ？」

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「私がそこまで弱い能力者だと思ったら大間違いだ。」

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私が言い終わると

瓦礫の全てが

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砂ほどの大きさまで砕けた。

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あんまりやりたくないけど私は『能力召喚』を使った。

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『すなあらし』って言うのも厄介なのだ。

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召喚した能力は『一方通行』

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この能力で空気のベクトルを変換して『すなあらし』をどこかに葬り去った。

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龍(プロフ) - あづささん» おねがいします☆ (2012年10月24日 18時) (レス) id: cf5a570187 (このIDを非表示/違反報告)
 龍(プロフ) - あづささん» ありがとうございます☆ (2012年10月19日 19時) (レス) id: cf5a570187 (このIDを非表示/違反報告)
 龍(プロフ) - あづささん» 様って…。普通に『龍』だけでいいですよ。 (2012年10月18日 23時) (レス) id: cf5a570187 (このIDを非表示/違反報告)
 龍(プロフ) - あづささん» はじめまして、『あづさ』さん。第１から読んでいただいてありがとうございます☆私なんかが師匠と呼ばれたら翌日ハリケーンが元気にやってきて日本が壊滅しちゃいますよｗ (2012年10月18日 19時) (レス) id: cf5a570187 (このIDを非表示/違反報告)
 あづさ - はじめまして！！！！。この作品の第１シリーズからずっと読ませていただいています！。もぅ最高です！。龍様を、師匠と読んでもよいですか？ (2012年10月17日 21時) (レス) id: 41547708a8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名：リュウ | 作成日時：2012年9月16日 0時

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