個性“触手”の元暗殺者＃殺せんせー暗殺の時間＃壱 (ページ25)

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＃017-3 ページ25

＿＿Ｎｏside＿＿＿＿＿＿

Aがテントに入った瞬間、皆がAの名前を呼んだ。

カエデ「A！どうしたのその怪我！！早く手当てしないとっ！」

　『そんな事は後！ねぇ、烏間先生。無防備に山に入った、私も悪かった。でも、下手したら、私、死んでたかもしれないんだよ！？』

皆「「「！！？？」」」

　『自衛隊の人に横腹を撃ち抜かれた。“かすった”じゃなく。
その上でお腹を思いっ切り殴られた。血を吐くほどのものだった。

もしも、銃弾がもっと心臓に近かったら？
もしも、これが私じゃなかったら？

気絶じゃ済まなかったかもしれないんだよ！』

A(ねぇ、烏間先生。貴方なら、わかってくれるでしょ？)

　『ねぇ、烏間先生。貴方も一年間、あの教室(暗殺教室)で、命の大切さを学んだはずだよ！？生徒一人の命を失っても、貴方は国の命令を聞くの！？』

烏間「………………彼女の手当てを。それから、彼女達の警備を。」

　『烏間先生。………………』

A(信じてるからね。最後まで。)

　渚「A！！大丈夫？では、ないよね。…………殺せんせー、なんか言ってた？」

　『！！！！』

【私の願いは＿＿＿＿＿】

　『う〜ん。残念ながら何も。早く戻りなさい。って言われたくらいかなぁ？
私、そろそろ手当して来るね。』

渚(A？)

カルマ「なんか、隠してるね。A。」

カエデ「うん。凄い悲しい声してた。」

寺坂「クッソ。烏間も、森ノ宮も！！」

　渚「違うよ、寺坂くん。

烏間先生は今、“俺を困らせるな”ってはっきり言った。」

寺坂「だからなんだよ。」

　渚「前に、烏間先生、言ってたんだよ。」

【もしも俺が困れば、迷わず君等を信頼し、任せるだろうな。】

　渚「だから、“困らせるな”は、僕達を信頼して任せるって意味だと思う。

皆で、考えて整理しようよ。僕達がどうしたいのか。僕達に何ができるのか。殺せんせーがどうして欲しいのか。」