個性“触手”の元暗殺者＃殺せんせー暗殺の時間＃壱 (ページ17)

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＃013-1　大切な場所ページ17

＿＿＿Aside＿＿＿＿＿＿＿

　ここは？どこ？
ってか、渚とカルマは！？大丈夫なの！？
てか、私死んだの？カルマの一撃で？まぁ頭だったし、死んでもおかしくはないか！

　「「「一華。」」」

！？この声忘れる訳が無い。私の大好きな、

　『お母様？お父様！？お祖父様！』

　『何で！いるの！？居るなら姿を見せて！』

お母様「ダメです。Aは、まだやらなきゃいけない事があるのでしょう？」

お父様「あの場所(3年E組)が、お前の帰る場所なんだろう？」

祖父様「ヒーローになるんじゃろ？」

　「「「だったら、戻りなさい。Aの大切な場所(3年E組)に。」」」

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　『ここは？保健室？』

　律「Aさん！起きたのですね！」

　『律。うん、皆は？』

　律「！！実は…………」

　『そうだったんだ。決着は？』

　律「まだついていません。今、渚さんとカルマさんの１対１の戦いです。」

　『あの二人の！？』

ヤバイだろ！それ！もはや喧嘩と言うなの殺し合いだろ！？殴り合いだろ！？早く行かなきゃ！！

　『みんな！！』

イリーナ「ちょ、A！怪我は？」

　『そんな事より二人は！？』

矢田「あそこ、今はカルマくんがかかと落としして、渚くんが倒れ込んでる。」

　渚。カルマ。

パンッ！

殺せん「舌を噛んでダウンを防いだ！」

　渚「やぁーーーーー！」

寺坂「肩固め」

烏間「腕で軽動脈を締め上げて意識を奪う。さっきの三角絞めより完璧に決まっている」

　烏間先生さっきいたの！？気付かなかった！
それにしても、3年間一緒にいて思った事がある。二人が自分の本心をさらけ出して話しているところを見たことがない。

　渚とカルマは、中一半の頃はずっと一緒だったけどカルマが停学になる頃には、仲間とすら言えない関係だった。カルマも、渚の何かに気づいたのだろう。

　だから、今こうして戦っているのを見て、嬉しい気持ちが、こみ上げてきた。もちろん、心配だし、今すぐ止めないとだけど。
カルマ。君は、絶対そのナイフを降ろさない。彼のプライドが許さないはずだ。

　渚「勝った？の？カルマくんに？」

カルマ「素手でこんだけ根性見せた小動物相手に、ナイフ使って勝った所で誰も俺を認めないわな？」

ほら！

カルマ「刺せもしないしぬ抜けもしない。降参せざる負え無い状況に追い込まれたよ。ナイフを使わず俺に勝つ。俺を殺すのには、それが最適だったとは。完敗だ。」