十輪目 ページ7
夕餉後
夜の闇が少しずつ暗くなってくる時間。
愛「じゃあ、行ってくるぜ。」
鈴「うん、行ってらっしゃい。」
蛍「気をつけてね。」
私と蛍に見送られる形で、愛くんは夜戦部隊のみんなの下へ
国行は源氏兄弟さんに引きずられながら広間の方に行ったので、たぶんお酒の相手をさせられてるのかも。
けど大丈夫かなあ。
愛くんや蛍の話しだと、国行お酒はダメらしいけど……。
蛍「鈴、どうかした?」
鈴「ねえ、国行ってお酒ダメなんだよね?」
蛍「うん、そうだけど……え、まさか。」
鈴「髭切さんと膝丸さんに引きずられてったよ、国行……。」
蛍「えー!俺いつも国行はお酒ダメだから巻き込まないでって言ってるのにー!」
ぷんすかと怒る蛍はもう!と地団駄を踏みながら、迎えに行ってくる、とそのまま広間の方へと行ってしまった。
私はどうしようと考えて、部屋に戻ってお布団でも引いておこうと歩き出した。
国行のことだから、そのまま蛍を抱き枕に寝そうだし……。
……羨ましいとか想ってないもん。←
薬「よ、鈴蘭。」
不「あ?んだ、ちんちくりんか。」
鈴「げ。」
通りがかった先で、まさかの二振りに遭遇しました。
私の天敵、不動行光。
それから、今日、まさかすぎるあいさつをしてくれた薬研藤四郎。
そういえばこの二振り、同じ織田の刀だったな……。
まあ、私はその頃の不動や宗三さんのことは全くといっていいほど知らないんだけどね。
鈴「何してんの?」
不「月見酒、少し付き合えよ、影姫。」
鈴「!……しょうがないなあ。
ちょっとだけだからね、お兄。」
へへ、天敵とか言ってるけどさ
……本当は、兄妹みたいに仲良しなこともあるんだからね?
.
ラッキーアイテム
革ベルト
56人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作成日時:2018年5月15日 20時