愛染国俊の影打ちが実装されました。2 (ページ6)

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九輪目ページ6

鈴「愛くんー!」

愛「んあ?……あい……?」

夕餉の時間までまだ少しあるんだけど愛くんを起こすことにした。
不動行光とのさっきのことを愚痴りたいのもあるけど、愛くんから夜戦のことを聞いてもみたかった。

寝ぼけ眼の愛くんに必死に話し掛けるうちに、なんとか目を覚ました愛くんは欠伸をこぼしつつも目を覚ましてくれた。

鈴「良かった起きた!聞いてよ愛くん!不動行光がまたあたしのことちんちくりんとか言うんだよ!ヒドくない!?」

愛「アイツまたあんなひねくれた態度取ってんのか……ホントいい加減にしろよなー!それで前に江戸城で国行に大目玉くらったってのに……。」

鈴「ああ、忠政さまと一緒に登城した時のアレか。珍しく国行が表に出てきたときのだよね?」

まだまだ眠そうにしてる愛くんにいろいろ愚痴っていたら、夕餉に呼ばれたので仲良く手を繋いでいけば、だいたいが集まっていた。

さて、どこに座ろうかな、と見渡して、それからこちらに向かって手招きをする宗三を見つけた。

鈴「久しぶり、宗三さん!」

宗「お久しぶりですねぇ、影姫。
……いえ、今は鈴蘭でしたね。」

鈴「あはは、【影姫】なんて久しぶりに呼ばれたよ。」

影姫とは、私のもう１つの名前。
鈴蘭の銘が切られる前。

大坂城にいた頃。
秀吉さまによって名付けられた銘だ。

愛染国俊の影打ちだから、影姫。
そこに刀工の二字国俊の名を入れて
【影姫国俊】なんて呼ばれてもいたし、今でもこっちで呼んでくれてる刀は少ないけどいるんだよ。
宗三さんは、その数少ない一振り。

宗「今日は特に席順が決まってないそうですから、夕餉の席、ご一緒しませんか?
"影打ち鈴蘭"の逸話、少し興味がありますから。」

愛「あ、俺も聞きたい!」

鈴「んー、いいけど……あんまり楽しくないよ?」

宗「構いませんよ、僕たち刀の逸話なんて大概そんなものですから。」

うーん、宗三さんがそういうなら、問題ないかなあ?
行光のこともちょっと愚痴りたいし……。
今日は宗三さんと一緒に食べようっと。

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