無自覚に周囲を振り回す魔法使いと振り回されまくる零お兄さん ver.６【名探偵コナン/降谷零 安室透】

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支「…消え…た…？」

目の前で目を見開きぽかんとしている支配人

…は？

“消え”…？




快「っ！？」

思わず声を出しそうになって口を手で抑えた

その手はちゃんとにあるはずなのに全く視界に入ってこない


えっ！？透けてる！？

俺の体透けてる！？

透明人間なってる！？



支「どっ…どこに行った！？」

焦ったように支配人が俺の方に足を踏み出してきた時



快「！？！」

ふわりと体が宙に浮いた

襲ってきた浮遊感に思わず手を伸ばすと何かを掴んだ

無我夢中でそれにしがみつくと“わ”っと小さく声がした


…いやAじゃん！！

見えねぇけどこれAじゃん！！

この世界でこんなん出来んのAしかいねぇし！！

つうか柔らかいしめちゃくちゃいい匂いする！！

しかも俺これ恐らくAに後ろからしがみついちまってるけど大丈夫か！？



支「おい！！キッドはどこから脱出した！？」

外の部屋と無線を取っている支配人の頭上を浮遊している事実に茫然としながらも息を潜める

いやすげぇな魔法使い何だこの現実味の無ぇ状況…！！



快「！？」

と思ってる間に突如景色が変わった(瞬間移動！？)

機械やモニターが置かれた部屋で人が慌ただしく動いている

うっわここから俺の様子監視してたのか…！

どうやらあの部屋のトラップやらもここから操作していたらしい



快「！！」

するとバツンと

そう音がしたと同時に電気が消えた

そして建物内をけたたましく鳴る警報

今度は何だ！？



快「…！」

そしたら浮いている体が移動した

部屋から出ると廊下の大きな窓の方へ

そしてその窓から外へ出るとふよーっと空へ向かって上昇していく


って怖ぁ！！！

ハングライダーも無ぇのに空飛んでる何これ超絶怖ぇ！！！



快「！」

地上では美術館周辺にパトカーが集まってきている

…一体何が起きてんだ…？






快「…あ…あの…A…さん…？」

大分空高くまで来たところで

恐る恐る声をかけた



快「…！」

するとパッとAの姿が視界に現れた

同じように自分の体も

Aがこっちを振り向いてくる



「だから言ったでしょう？」
快「…はい…本当に貴女様のおっしゃる通りでした…」
「美術館見学してる時に色々見ておいて良かったよ
何の仕掛けも把握しないでキッド君助けようとしてたらさすがに私も無傷じゃいられなかっただろうし」

しかも最初から俺の事助けるつもりでいてくれてたのか

何この子天使過ぎる

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