無自覚に周囲を振り回す魔法使いと振り回されまくる零お兄さん ver.６【名探偵コナン/降谷零 安室透】

235 ページ4

235





コナンは何故忘れていたのだろうという事実を思い返す

考えてみればこの子“いい人にしかついていかない”とか言いながら食べ物一つで誰にでもついて行こうとする

むしろ危なそうな人見つけたら自分からついて行ってる

ついて行ってじーっとガン見してる

下手したら声かけてる

挙げ句の果てには襲われかけたり危害加えられてる

要するに安室透が黒だろうが白だろうが一緒にいる

自分が推理した安室透の正体

“公安警察”だという推理が外れていてもしも安室透が黒だとしたら

そうだとしてもきっとAは安室透と一緒にいる




…え？

もしかしたら黒だからこそ一緒にいるんじゃあ…




コ「(どうしようこの子マジ危ねぇ…！！！)」

コナンは全身から血の気が引くのを感じた



コ「A！！」
「ん？」
コ「大丈夫なんだよな！？
大丈夫だと確信して安室さんと一緒いるんだよな！？
…いや安室さんはAに対しては確かに大丈夫かもしんねぇけど…！
安室さんに関する事で変に首突っ込んでたりしてねぇよな！？」

主に組織絡みで

マジで安室透の正体を確定させないと気が気じゃない

他でもないAの身の安全が



「心配してくれてるのかい？
コナン君は優しいなぁ」
コ「いや冗談抜きで真面目に…！！」
「うん 大丈夫だよ
透お兄さんに関する事で深入りするつもりは無いからね
多分」
コ「“多分”！？」
「何かあったら首どころか身体ごと突っ込んでいくつもりだけど」
コ「全っ然大丈夫じゃねぇ！！
何考えてんだオメーマジ余計な事に首突っ込むんじゃねぇぞ！？」
「それコナン君にだけは言われたくないなぁ
いくら運命に導かれてるからってもう少し大人しくしてもいいと思うんだ」
コ「だからその“運命”って何だよどこの占い師だ！？
つうか“大人しく”とかそれこそAにだけは言われたくねぇよ！！」
「うーん…とりあえずまぁコナン君が心配するような事は無いから安心して…」
コ「安心出来るかバーロー！！」
「！」
コ「何か色々おかしいうえに普通じゃねぇっつってもAだってただの女の子だろうが！！」
「…いや うん あの コナン君？
前半部分の言葉はちょっとどうかと思…」
コ「どう考えても異常だろオメー！！」
「酷い！！」
コ「酷くねぇよ！！
そもそもなぁ！
Aは圧倒的に危機感が足りてねぇんだよ！
どんだけ周りが心配してると思っ(以下略)」


結局そこからコナンの話は説教に移行し


家に着いてしまうのだった

236 緋色編→←234

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す