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降「…ただいま」
「…」
帰宅した降谷
気まずそうな笑みを浮かべながらそう言う
ぽかーんとしているA
降谷が松葉杖を付いている
そして足にしているギプス
降「…A?」
「…!」
ギプスで固定された足を凝視しているAに降谷は控えめな声で名前を呼ぶ
それにAはハッとした表情をすると
「骨折!!!」
降「…うん…骨折です…」
警察での仕事だった
黒の組織で得た犯罪グループ同士の取引がとある廃墟で行われるとの情報
その実行日が今日だった
数日前から手筈を整え全員現行犯逮捕する事が出来た
そこまでは良かった
が
片方の犯罪組織が建物内に爆弾を仕掛けていた
どうやら取引相手に恨みがあり取引を終えた後何らかの理由で足止めさせ爆弾で始末する予定だったらしい
その自白を犯人から外で聞いた降谷
建物内ではまだ数人の部下が現場検証を行っていて
降谷は他の部下が止めるのも無視して急いで中に駆け込んだ
そして爆発から逃げ遅れそうになった部下を庇った降谷は足を瓦礫の下敷きにされてしまった
「…確か前に背中に怪我してた時は女の子庇ったって言ってたよね」
一通り降谷からその話を聞いて
ぽつりとそう言うA
降「…あったなそんな事(※177〜179話参照)」
「殺されかけてた時も確か部下の人庇ったって言ってたよね…」
降「…あったなそんな事(※186〜198話参照)」
「…零お兄さん」
降「…はい」
Aは真面目な表情で降谷を見る
「零お兄さんはもっと自分を大切にした方がいいと思うんだ」
降「…うん わかってる
わかってるんだがごめん
その言葉本っっっ気で君にだけは言われたくない」
「零お兄さんってよく私の事注意してくるけど本当は私の事言えないよね
零お兄さんの方がよっぽど危険だと思うし」
降「いや待てそれについては強く反論させてもらうぞ
僕は公安警察で職業柄危険はつきものだ
しかしAは(一応)一般市民
(一応)一般市民が頻繁に危険に巻き込まれるという事態は本来あってはならない事でそれを注意するのは当たり前だろ
なのに警察である僕と(一応)一般市民であるAを比べる事は間違ってる」
「差別反対!!」
降「差別じゃない区別だ!!」
Aの反論にすぐさま反論する降谷
Aはため息をつく
降「何ため息ついてんだ」
「…やっぱり学校抜け出して行くべきだったなぁ…」
降「は?」
Aの言葉に降谷は疑問の声を出す
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みひろん(プロフ) - 拝見させて頂きました☆とても良い内容で楽しくて楽しくて♪更新が気になりす (2021年5月3日 22時) (レス) id: 3625b37890 (このIDを非表示/違反報告)
さの - 続き楽しみにしてます!ストーリーも設定も何もかもが好きです。頑張ってください (2021年4月24日 11時) (レス) id: f21a562c74 (このIDを非表示/違反報告)
りゅうび - コレ見てるのが唯一の癒しです…!!!ほんと好き…作者様愛してる… (2021年4月22日 11時) (レス) id: 1863eb5089 (このIDを非表示/違反報告)
いよ - 続きが気になります!とっても面白くて読みやすいので!これからも頑張ってください! (2021年4月18日 12時) (レス) id: 4f68d69473 (このIDを非表示/違反報告)
ポラン - この作品凄く好きなのでよく拝見させていただいております!!劇場版バージョンとかも見てみたいです!!これからも頑張ってください!!! (2021年2月17日 23時) (レス) id: 60ead42250 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:サクヤ | 作成日時:2020年1月1日 13時