無自覚に周囲を振り回す魔法使いと振り回されまくる零お兄さん ver.６【名探偵コナン/降谷零 安室透】

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降「他にAからは何を聞いてる？」
コ「えっと…Aさんの両親は亡くなっててお兄さんがいる事と…帰る場所は遠過ぎて帰れるかわからないって
あといつの間にかここにいてそれを安室さんが見つけてくれたとも…」
降「…なるほど」
コ「それともAさん…何か事件に巻き込まれて安室さんのところに…？」

そう真剣な表情で言うコナン

降谷は何かを考える表情をする



降「(通りで…Aと接する時の僕を見るコナン君の目が異様に鋭かったわけだ…)」

Aがコナンに教えていた内容は客観的に聞けばあまりに事件性しか感じられない内容だった

降谷が仕組んで誘拐してきたのかと思われてもおかしくない内容だった

その事にAは気づいているのだろうか(いや絶対気づいてない)

“コナン君から僕はAを誘拐した犯人にでも見えていたのかなぁ…”と若干遠い目をする降谷



降「まぁ…僕がAを保護したっていうのに間違いは無いかな」
コ「！」
降「怪我の原因は虐待や事件ではないけどね
ただずいぶんと複雑な環境にいたんだよ
あの子は」
コ「“複雑な環境”って？」
降「僕の口からは言えないかな…」
コ「…ちなみに安室さんはAさんの帰る場所がどこにあるか知ってるの？」
降「…残念だけど
僕は知らない」
コ「！…公安警察の力を使っても？」
降「…そうだね
恐らくそれはAにしか見つけられない場所だよ」
コ「…」

聞けば聞く程余計にAの事がわからなくなってくる

事件性が無いようには全く思えない



コ「それなら安室さんはどこでAさんを見つけたの？
初めて会った時の状況は？」
降「公園で…
…落ちてきたから拾った？」
コ「…は？」

コナンは目を点にする

それどんな状況だ



コ「…え？
飛行機から落ちてきたとか？」
降「…色々言えない事情があるんだよ」

目を逸らしてそう言う降谷

だから“色々”って何



コ「…もはやAさんって何」
降「本人は“普通に人間”だって言ってるよ」
コ「それ何度も聞いた
けど絶対違うと思う」
降「…そりゃあそう思うよね」

苦笑する降谷

そんな降谷をコナンはじっと見た後



コ「…もしかしてAさんの事詳しく言えないのは
Aさんの秘密に全部関係してくるから？」
降「！」

降谷はコナンの言葉に少し驚いた顔をする



降「…Aに秘密がある事自体は知ってるんだね
それはAから？」
コ「まぁ…一応
むしろAさん謎だらけだし」

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