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250 緋色編 ページ19

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赤「…正直言うと」
「?」
赤「…俺は君にも…嫌われるのではと思っていた」
「え?」

赤井の言葉に声を出すA



赤「Aと安室君の仲はそう軽いものではないんだろう?
…それに今回の件で彼は…苦しんでいたとも言っていたな…
…だから安室君が俺を敵視するなら…君も必然的に俺を嫌うのではと思っていた」
「…嫌いになんてなれないよ」
赤「!」
「私は秀一お兄さんも零お兄さんも…本当に優しいのを知っているから
嫌いになれるわけがないんだ」

そう言うAに



赤「…そう…か」

赤井は表情を和らげた



「そう言えば…今の話でもう一つわかったよ」
赤「?」
「だから零お兄さん
私の事を“ライ”って呼ぶの嫌がってたんだなぁ…って」
赤「…どういう事だ?」
「私本当は“ライハーネフ”って名前なんだ
だから“ライ”って呼ばれてたんだよ」
赤「!」
「今のAって名前はこの世界に来た時零お兄さんにつけてもらったんだ」
赤「…何か…すまない」
「どっちにしろ“ライハーネフ”だとこの国では不都合だから新しい名前はつけてもらってたと思うよ
にしても秀一お兄さんも“ライ”だったんだね!
何か親近感湧くなぁ!」
赤「…そうだな」

笑い合うAと赤井



赤「ところで今更だが…俺と会っていていいのか?
彼の俺に対する恨みは大分根強いようだったが…」
「“関わるな”とは言われたけど私はそれに対して返事はしていないからね
それは多分零お兄さんもわかってると思うよ」
赤「…」

赤井は少し心配になる

だからいいと彼は思えるのだろうか



「…本当の事がわかって良かったよ」
赤「!」
「…零お兄さんと秀一お兄さんの仲が悪いのは…すごく嫌だけど…」
赤「…間違っても安室君に俺と“仲良くしてくれ”などと言わんでくれよ」
「…言えないよ
けど…」
赤「?」






「…秀一お兄さんは
…このままでいいのかい?」

そう聞いてくるAに

赤井はふっと笑みを零すと






赤「…憎まれているだけなら
それでいい」

そう

Aに笑いかけた







.







.







あの後


コナン達と話をし

工藤邸を出て



「…」

Aはゆっくりと歩を進めていた







「…悲しいよね」

ふとAが

誰かに語りかけるように

小さく言葉を発した




「辛いよね
苦しいよね
…見守る事しか出来ないのは」

ゆっくりと

宙を見上げる






「…ごめんね
何も出来なくて」



Aの視界に



ルフがひらりと



舞った

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みひろん(プロフ) - 拝見させて頂きました☆とても良い内容で楽しくて楽しくて♪更新が気になりす (2021年5月3日 22時) (レス) id: 3625b37890 (このIDを非表示/違反報告)
さの - 続き楽しみにしてます!ストーリーも設定も何もかもが好きです。頑張ってください (2021年4月24日 11時) (レス) id: f21a562c74 (このIDを非表示/違反報告)
りゅうび - コレ見てるのが唯一の癒しです…!!!ほんと好き…作者様愛してる… (2021年4月22日 11時) (レス) id: 1863eb5089 (このIDを非表示/違反報告)
いよ - 続きが気になります!とっても面白くて読みやすいので!これからも頑張ってください! (2021年4月18日 12時) (レス) id: 4f68d69473 (このIDを非表示/違反報告)
ポラン - この作品凄く好きなのでよく拝見させていただいております!!劇場版バージョンとかも見てみたいです!!これからも頑張ってください!!! (2021年2月17日 23時) (レス) id: 60ead42250 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:サクヤ | 作成日時:2020年1月1日 13時

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