無自覚に周囲を振り回す魔法使いと振り回されまくる零お兄さん ver.６【名探偵コナン/降谷零 安室透】

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有「えっと…空港に行くバスの時間は…」

赤井秀一が沖矢昴の変装を完璧にこなすため

毎週チェックをしに来ていた女性

工藤新一の母親

工藤有希子



今日も変装のチェックをしに来ていた有希子は工藤邸を出てバス停までの道を歩きながら改めて時間を調べる



有「まだ意外と時間あったわね」

そう呟き時計から顔を上げ



有「…！」

目の前から歩いてきた少女に目を奪われた

青い髪の

酷く綺麗な少女



「こんにちは」

するとその少女

Aが有希子にそう挨拶をし笑いかけてきた

その笑顔に有希子は思わず見入ってしまった



有「…！
こ…こんにちはー…
(何て綺麗な子なの…！
妖精さん…！？)」

しかしすぐにハッとし挨拶を返す

それにAは笑みを浮かべたまま首を傾げる



「お姉さんコナン君のお母さんだよね？」
有「！えぇ！
コナン君のお母さんよ！」

するとAから言われた“お姉さん”という言葉

有希子は上機嫌になりそう返した



有「コナン君のお友達かしら？
えっと…あなたお名前は？」
「私は雷葉A
コナン君とは仲良くさせてもらってるんだ」
有「Aちゃんね！
私は工藤有希子よ！
よろしくね！」
「有希子お姉さんだね
こちらこそよろしく！」
有「Aちゃんなんていい子なのかしら！
それにしてもコナン君にはこんなに綺麗なお友達がいたのねぇ！
お姉さんびっくりしちゃった！
私の事はコナン君から聞いたの？
それとも女優で活動していた頃のものを見て？」
「えっとね
コナン君には何も聞いてないけど蘭ちゃんに見せてもらったアルバムで知ったんだ
コナン君と有希子お姉さんが一緒に写ってる写真があったから」
有「あら！
そうだったの！
蘭ちゃんともお友達なのね！」

そして二人は軽く雑談をし

バスの時間が近くなり笑顔で別れた




有「(あら…？)」

バス停に着いた時

ふと気がついた


“コナン君のお母さん”


確かにAはそう言った



有「(“新一のお母さん”…じゃなくて…？)」

蘭のアルバムで有希子が写っているものならそれは当然新一と写っているはずで

コナンと一緒の写真なんてあるはずは…



有「(Aちゃんの…勘違い…？)」

幼い頃の新一とコナンを間違えたのだろうか？

そしたら完全にコナンの母親として接してしまったが



有「！(きっと新ちゃんが本当の事教えたんだわ！
仲良しなお友達だって言ってたもの！)」

そう納得する有希子

そして来たバスに乗り込んだ

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