162 ページ26
162
普通に考えてそんな事出来るはずがない
周囲に人だっていたはずだ
Aはそのコナンの質問ににこりと笑うと
「普通に歩いて移動してきたよ」
コ「ここでも“普通に”!?」
“普通に”
Aから何度聞いただろうかこの単語
コ「いやいやいやいやだからあの状況からここまで誰にも知られず移動出来るのが全然普通じゃねぇんだけど!!?」
「私にとっては普通なんだけどなぁ」
コ「だからAさんの“普通”の基準どうなってんだ!?
そもそもどうやってあの中入ってきた!?」
「普通に入口のドアから入って階段を上っt」
コ「誰もそんな当たり前の事聞いてねぇよ!!
つうかめちゃくちゃ建物ん中燃えてたよな!?
歩けねぇくらい燃え盛ってたよな!?」
「ちょっと熱かったね」
コ「ちょっとどころじゃねぇよ焼け死ぬかと思ったっつうの!!
マジAさん何者だよ…!!」
「普通に人間だよ」
コ「前々から思ってたけど普通の人間はそんな返ししねぇ!!!」
この子絶対普通の人間じゃない
むしろ人間なのかすらコナンは疑問になってきた
「まぁ建物は燃えちゃってたけど怪我人もいないし良かったじゃないか
犯人も警察に捕まってるだろうしね」
コ「!…い…いや俺犯人取り逃がしちまったんだけど…!」
「安心しておくれよ
逃げようとしてた犯人なら眠らせて道端に置いてきたから
ついでにわかんないと困るから“放火した犯人です”って書いた紙顔に貼ってきた」
コ「…駄目だいつもの事ながらと言うかいつも以上に突っ込みどころが多過ぎて本気で何に突っ込んでいいのかわかんねぇ…!」
「コナン君お笑い芸人のツッコミの人目指してるのかい?」
コ「違ぇけど!?!」
コナンは思いっきり突っ込んだ
コ「…つうか“何があっても最終的にはどうにか出来る”ってどう言う事だよ…!」
「そのままの意味だよ?
どうにでも出来るんだ
私はね」
コ「…どうやって?」
「さぁ
その時によるさ」
思わず頭を抱えるコナン
マジ何なんだ謎過ぎて疲れるこの子
コ「…」
本当に謎なんだ
この子が
自分の事をどこまで…
コ「…Aさん」
「?」
コ「ずっと…聞きたかったんだ」
コナンはAを見る
コ「Aさんは俺の…何を知ってる?」
自分の事を
どこまで知っているか
まるで人の事を見透かしているような子
だからただ
知りたかった
「…」
その質問に
Aは目を瞬かせた後
視線を軽く下に向ける
1758人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「名探偵コナン」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
sou(プロフ) - 尊い♡♡ (2022年3月22日 23時) (レス) @page49 id: 26a665cc7a (このIDを非表示/違反報告)
sou(プロフ) - 毎回の裏話好きです♡こんなに素晴らしい作品書けるの才能!!!凄いです!! (2022年3月22日 23時) (レス) @page1 id: 26a665cc7a (このIDを非表示/違反報告)
yukari20164(プロフ) - とても面白いです。皆さんなんでこんなに面白い小説書けるのかなあと思います。 (2019年12月23日 19時) (レス) id: 9829adedfb (このIDを非表示/違反報告)
shoko0619(プロフ) - 零と睡蓮結ばれてほしいです。 (2019年10月3日 22時) (レス) id: 9301928d42 (このIDを非表示/違反報告)
まい(プロフ) - はじめまして。凄い面白くて素敵なお話です。一人称は読んでて違和感などなかったので変えても変えなくてもどちらでも良いと思います☆更新楽しみにしてます! (2019年9月28日 7時) (レス) id: 3d2c2e3b7f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:サクヤ | 作成日時:2018年12月14日 23時