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「…うー…」
朝
Aは目を擦りながら目覚まし時計を探す
降谷は既に家を出ていていなかった
本当は誘拐犯に負わされた怪我がある程度治るまではとそして心配もあり学校まで送る予定だったのだがどうやら急な仕事が入ったらしい
「…あれ…」
目覚まし時計が定位置に無く下を見るとベッドから転がり落ちていた
電池が外れ時間が止まっている
Aは充電してある携帯を取り見る
「…っえ!?」
時間を見て思わず声をあげた
本来ならもう家を出る時間だった
完全に寝坊した
急いで着替え身支度を整える
髪は三つ編みにする時間が無いのでそのままだ
今日降谷の用意してくれていた朝食はサンドイッチだったため学校で食べようとラップで包み鞄に押し込み急いで家を飛び出した
.
「…っ」
アパートを出て少し走った頃
Aは足を止めた
誘拐され暴行を受けた時捻っていた足がズキズキと痛み出したからだ
「…どうしよう」
このまま走り続ける事は出来そうだがAの傷の様子を見てくれているのは降谷で
ただでさえ傷を見る度に顔を歪めているのに悪化なんてさせたら確実に怒られる
「(魔法使わないと)遅刻しちゃうなぁ…」
ため息混じりにそうぼやいた
その時
ジ「…おい」
「!」
後ろから声をかけられた
振り向くと黒ずくめの長髪の男
ジンが立っていた
「あれ?
お兄さんこの前会った…」
ジ「…来い」
「へ?」
そう言って歩き出すジン
Aはそれにきょとんとしたが
とりあえずジンの後ろをついていった
ほんの少しだけ歩いたところで
ジンが道端に駐車していた黒のポルシェの後ろのドアを開けAを見た
ジ「乗れ
学校まで送ってやる」
「え!」
Aは驚いた表情をする
「いいのかい!?」
ジ「!…あぁ」
「お兄さんありがとう!」
ジ「…」
にこにことジンを見るAに
ジンは顔を背け車に乗り込んだ
ウ「え!?」
運転席に座っていたウォッカは車に乗ってきたAを見て驚いた
ウ「兄貴!?
そのお嬢ちゃんは…!?」
ジ「帝丹高校まで送ってやれ」
ウ「!?…帝丹高校…ですか…?」
「よろしくねお兄さん!」
ウ「お兄さ…お…おう…」
笑顔でそう言うAに
ウォッカは流されるがまま車を動かした
「(じー)」
ジ「…」
隣に座るジンをじっと見るA
ウ「(何で兄貴の事ガン見してんだこの嬢ちゃん…!!)」
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sou(プロフ) - 尊い♡♡ (2022年3月22日 23時) (レス) @page49 id: 26a665cc7a (このIDを非表示/違反報告)
sou(プロフ) - 毎回の裏話好きです♡こんなに素晴らしい作品書けるの才能!!!凄いです!! (2022年3月22日 23時) (レス) @page1 id: 26a665cc7a (このIDを非表示/違反報告)
yukari20164(プロフ) - とても面白いです。皆さんなんでこんなに面白い小説書けるのかなあと思います。 (2019年12月23日 19時) (レス) id: 9829adedfb (このIDを非表示/違反報告)
shoko0619(プロフ) - 零と睡蓮結ばれてほしいです。 (2019年10月3日 22時) (レス) id: 9301928d42 (このIDを非表示/違反報告)
まい(プロフ) - はじめまして。凄い面白くて素敵なお話です。一人称は読んでて違和感などなかったので変えても変えなくてもどちらでも良いと思います☆更新楽しみにしてます! (2019年9月28日 7時) (レス) id: 3d2c2e3b7f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:サクヤ | 作成日時:2018年12月14日 23時