169 ページ33
169
「うん そうだよ」
その女の子にAはそう笑いかける
快「(おいおい…そんな言い切って大丈夫か…？)」
本当に魔法が使えるわけじゃ無いだろうにと快斗は心配そうに様子をうかがう
子「じゃあホウキでお空飛べる！？」
「飛べるさ
目立つから今は飛べないけどね」
快「(うん そもそもホウキで空を飛べるわけないわな)」
子「カボチャの馬車とか出せる！？」
「うーん？
出せなくはないけどカボチャが無いから無理かなぁ」
快「(いやカボチャがあっても無理だろ)」
子「魔法見せて！！
魔法！！」
子「お前バカか！！
いくらこのお姉ちゃんがお姫様みたいでも魔法が使えるわけが…」
「もちろんいいよ！」
『いいの！？』
快「(いいんだ！？)」
どうやって魔法に見せんだと心の中で突っ込みを入れながらもし駄目そうだったら俺が加勢しようと快斗は様子を見守る
「これ借りるね」
砂場にあった空のバケツを拾い地面に置くと
Aは大きめのハンカチを出し被せる
「ではまず最初に
このバケツに呪文をかけると…」
快「(お…やっぱ手品か)」
魔法に見せるなら手品が一番だ
手品師としてそれは興味があり少し身を乗り出し眺める
「“氷魔法(サルグ)”」
そして取り出したペンをバケツに向けそう言った
快「(…え？)」
ふわりと浮かび上がったハンカチ
それをAが上から掴み取ると
『わぁ…！！』
子供達が驚きの声をあげ目を輝かせた
「氷のお城が出てきましたー」
子供達の反応ににこにこしているA
その手元のバケツから飛び出すように氷で出来たおとぎ話でありそうなお城が建っていた
快「…」
快斗はおかしな光景にぽかーんとしている
「さてこれを一度水に戻しましょう
“熱魔法(ハルハール)”」
再び氷にハンカチを被せそう言うと
“ジュワー”っと音と共に湯気のようなものが立ちバケツから水が溢れてきた
ハンカチを取るとバケツに水が溢れている
快「(え…あ…あれ…？)」
おかしい
本当におかしい
子供達は喜んでいるが快斗は目を白黒させている
「さてと！
それではとっておきの魔法！
この水の中にとある種を入れると…」
パラパラと種らしきものを水の入ったバケツの中に入れる
そしてハンカチを被せペンでトンとバケツを叩いた
『！！？』
ハンカチを押し寄せるように真っ赤なものが顔を出した
しかも大量に溢れ出している
ミニトマトだった
予想外だった
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1759人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「名探偵コナン」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
sou(プロフ) - 尊い♡♡ (2022年3月22日 23時) (
レス) @page49 id: 26a665cc7a (このIDを非表示/違反報告)
sou(プロフ) - 毎回の裏話好きです♡こんなに素晴らしい作品書けるの才能！！！凄いです！！ (2022年3月22日 23時) (レス) @page1 id: 26a665cc7a (このIDを非表示/違反報告)
yukari20164(プロフ) - とても面白いです。皆さんなんでこんなに面白い小説書けるのかなあと思います。 (2019年12月23日 19時) (レス) id: 9829adedfb (このIDを非表示/違反報告)
shoko0619(プロフ) - 零と睡蓮結ばれてほしいです。 (2019年10月3日 22時) (レス) id: 9301928d42 (このIDを非表示/違反報告)
まい(プロフ) - はじめまして。凄い面白くて素敵なお話です。一人称は読んでて違和感などなかったので変えても変えなくてもどちらでも良いと思います☆更新楽しみにしてます！ (2019年9月28日 7時) (レス) id: 3d2c2e3b7f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：サクヤ | 作成日時：2018年12月14日 23時
