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降「(まぁ…使えるのはAだから危険視する必要は無いが…
それよりも…)
…魔法使いは皆あの8倍もの威力の魔法を普通に使えるものなんですか?」
「え?」
降「Aだけではなく?」
「アラジン君なら使えるよ
ジュダル君とティトス君とユナンお兄さんも使える…のかな…?
…いやけど皆今はどうなんだろ…」
降「(と言うかAの口から出てくる人物の男女比が圧倒的に男が多いのは何故なんだ)
…君達兄妹一体何なんですか
そもそもAはどんな魔法使いだったんですか?」
「普通の魔法使いさ」
降「…(まずそれが普通じゃない)」
「透お兄さんチャーシューあげる!」
降「…ありがとうございます」
降谷のラーメンの器にチャーシューを乗せてくるA
にこにこしている
こういう時のAはこれ以上話を聞こうとしても大概はぐらかしてくる
降「(この子本当に自分の事言わないな…
あまりに自分が特質過ぎて言いたくないのか…?)」
しかし降谷は気づいていた
Aが特別な存在であるのはこの世界でだけじゃない
恐らくAはもといた世界でも特別な存在であっただろう事
何かかしら重要な立ち位置にいたはずだ
でなければAの世界で常にAが戦いの中に身を置かなくてはならなかった説明がつかない
それこそAが言う
5人の“マギ”のうちの一人だったんじゃないかと
けれどA本人はそれを言おうとはしない
特別視される事を望んではいないからだろうか
降「…」
“特別じゃない”と
“普通に人間”だと
“ただのA”だと
Aは自分自身の事をそう言う
その言葉の真意までは
まだわからない
降「…それで…ちゃんとにわかったんですか?
限度」
「…うーん…無理すればもう少しいけるかな」
降「いや無理する必要無いでしょうこの世界で」
「…」
降谷の言葉にじーっとAは降谷を見る
降「?」
「…それはどうかなぁ」
降「どうも何も命を落とす可能性があるなら余計に
そもそもあそこまでの威力の魔法を使うような事態には…」
「…威力どうこうの問題じゃないんだけどなぁ」
降「え?」
「…何でもないさ!
それより早く食べないとラーメン伸びちゃうよ!」
そう言って食事を続けるA
降谷は疑問に思いながらも箸を動かした
「…そう言えば私ってこの世界で死んじゃったらどうなるんだろう?
ルフに還るのかな…」
降「いや何縁起でもない事言ってるんですか」
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sou(プロフ) - 尊い♡♡ (2022年3月22日 23時) (レス) @page49 id: 26a665cc7a (このIDを非表示/違反報告)
sou(プロフ) - 毎回の裏話好きです♡こんなに素晴らしい作品書けるの才能!!!凄いです!! (2022年3月22日 23時) (レス) @page1 id: 26a665cc7a (このIDを非表示/違反報告)
yukari20164(プロフ) - とても面白いです。皆さんなんでこんなに面白い小説書けるのかなあと思います。 (2019年12月23日 19時) (レス) id: 9829adedfb (このIDを非表示/違反報告)
shoko0619(プロフ) - 零と睡蓮結ばれてほしいです。 (2019年10月3日 22時) (レス) id: 9301928d42 (このIDを非表示/違反報告)
まい(プロフ) - はじめまして。凄い面白くて素敵なお話です。一人称は読んでて違和感などなかったので変えても変えなくてもどちらでも良いと思います☆更新楽しみにしてます! (2019年9月28日 7時) (レス) id: 3d2c2e3b7f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:サクヤ | 作成日時:2018年12月14日 23時