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「…零お兄さん」
降「?」

あの後部屋に戻ってきた降谷に連れられ

駐車場に向かっている時

ライハーネフが足を止め降谷を呼んだ



「やっぱり…一人で何とかしてみるよ」
降「…は?」

その言葉に降谷は思わず声を出す



「野宿くらいなら出来るし…」
降「…いやこの国で君のような子が野宿なんてしてたら補導されるぞ?」
「“ほどう”?」
降「それに危険だと言っただろう」
「少しくらいの危険なら大丈夫さ
ある程度の危機なら何度も乗り越えてきたしね」
降「…どの程度の危機だ?」

その質問に何かを思い返すような表情をした後



「死にかけたり殺されかけたり世界が滅びかけt」
降「ちょっと待て」

思わず言葉を止めた

想定外の答えに驚きが隠せない



降「…危機に陥り過ぎだろ…しかも最後の危険の規模がおかしい…」
「そういうのが多い世界だったからね」
降「どんな世界だ一体…確かに怪我の原因は世界の戦いがどうの言っていたが…」
「うん ここに来る直前まで戦っていたよ
だから一人でも大丈夫さ」
降「…むしろ何がどう大丈夫なのか聞いてもいいか?
そんな怪我を負っている時点で大丈夫じゃなくないか?」
「死んでないから大丈夫だよ」
降「…」

思わず“大丈夫”とは何か考えそうになった

とりあえずこの子絶対“大丈夫”じゃない



降「…悪いが僕には君が“大丈夫”には思えない」
「え?」
降「君はどうして一人で何とかしようと考えるんだ?
ここは君の知らない世界だ
帰る場所も何も無ければどんな世界かもわかっていない
それなら僕の家に来るのは君としても都合がいいはずだろう?」
「…それ…は…」

何かを迷うように言葉を詰まらせている



降「確かに…出会ったばかりの僕の事を信用するのは難しいかもしれないが…」
「それは無いさ!」
降「!」

降谷の言葉に即座に否定の声を出した



「信用出来るか出来ないかなんて見れば一目でわかるよ
零お兄さんは悪い人じゃない」
降「!」

真っ直ぐに降谷を見てそう言う



「…わかるよ
零お兄さんの言っている事…」

しかしすぐに視線を地面に移す



「…きっと私は…この世界の誰とも違う…
人は自分と違うものを…そう簡単には受け入れられない…
“危険”って…そういう意味なんだよね?」
降「…」

ゆっくりと言葉を発するライハーネフ

降谷は黙って聞いている







「けど…
…そうじゃないんだ」
降「…?」

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sou(プロフ) - マギ×コナンって異彩の組み合わせすぎてどうなるんだろって思っていましたが、すごく引き込まれてしまいました!!長編なのも嬉しいです!! (2022年3月22日 19時) (レス) id: 26a665cc7a (このIDを非表示/違反報告)
ゆーくん - 待って、作者さんと、自分の設定した名前同じなんだけどw w (2021年8月28日 21時) (レス) id: 6d65fc1765 (このIDを非表示/違反報告)
さち - すっごくおもしろくて続きが気になりました。よろしくお願いします。 (2019年5月6日 22時) (レス) id: 412749cfeb (このIDを非表示/違反報告)
本の中の住人 - すごく面白いです。続きが気になります、ぜひ続きを書いて欲しいです。 (2018年11月7日 21時) (レス) id: 7e54d3b988 (このIDを非表示/違反報告)
はんこ。(プロフ) - マギの作品が中々無い中この作品を見つけて、まさかの大好きな名探偵コナンへのトリップもので大歓喜してます...。これからも応援しています! (2018年7月3日 1時) (レス) id: 2ed72ca7de (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:サクヤ | 作成日時:2018年4月22日 0時

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