魔法使いと零お兄さん【名探偵コナン／降谷零 安室透】

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降「…にしても…変わっているな…」
風「…ですね」
「？」

ベッドの横に置いた椅子に座りライハーネフを見る降谷と風見

長く三つ編みにされた青い髪と

透き通るような桃色の瞳

どちらも普通では見ないものだ



降「その髪…染めているのか？」
「染めてないよ」
降「目は…カラコンか？」
「“からこん”？」
降「…なるほど素の色か…珍しい色だな」
「そうかい？」
降「あぁ…
それで本題に入るが…
まず君の名前を聞いてもいいか？
僕は降谷零
警察だ」
風「同じく警察の風見裕也だ」
「零お兄さんと裕也お兄さんだね！」
風見「…“お兄さん”…」
降「…何喜んでんだ風見」
風見「…いえ何でもありません」←30歳
「ところで“けいさつ”って何だい？」
『！』

ライハーネフの質問に二人は驚いた表情をする



降「…知らないのか？」
「うん」
降「…警察とは…国の治安を守る仕事をしている者の事だ」
「国の…
そっか…なるほど…だから…」
『？』

降谷と風見を見ながら納得したように呟く



降「何が“なるほど”なんだ？」
「零お兄さんと裕也お兄さんを見た時から思ってたんだ
真っ直ぐで
強い信念を持っている人達だなって」
『！』
「それはこの国を守るためのものなんだね
この国をすごく大切に思ってるの
よくわかるよ」

柔らかい笑みでそう言うライハーネフに二人は目を大きくする



「それで次は私の名前なんだけどね」
『！』
「私はライハーネフ
魔法使いさ」
『…は？』

ライハーネフの口から出てきた単語に思わず声を出した



「？」
降「…凄まじく気になる単語が出てきたがまず…
ライハーネフ…と言ったか？
珍しい名前だな…」
「国が違うみたいだからね」
降「…(違うのは本当に国だけなんだろうか…)」
風「…ちなみにどこの国から来たんだ？」
「ここに来る前は“煌”にいたんだ
“シンドリア”とか“マグノシュタット”に滞在してた事もあったよ」
『…』

どれも聞いた事の無い国名だった



風「…初めて聞く国名ばかりなんだが…」
「初めて？
やっぱりこの国ずいぶんと離れた場所にあるのかな？」
降「…離れてるどころかもしかしたら…」
「？あ そうだ
私ライハーネフだけど皆からは“ライ”って呼ばれてるんだ
だから“ライ”って呼」
降「ライハーネフと呼ばせてもらう」

即答だった

清々しい程の即答だった



「…そうかい？
長いかと思ったんだけど…」
降「何一つ問題無い(即答)」
風「…(汗)」
「…？」

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