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「…(カリカリカリカリカリカリ)」
降「…」
次の日の15時頃
ポアロから帰ってきた降谷は勉強するAの隣に座りテーブルに肘をつきAの顔を眺めている
これだけ視線を送っているのに全く気づかない
朝
熟睡しているAを起こさないよう家を出た
何時まで寝ているかわからないが一応Aの朝食と昼食は用意して
そして昨日遅くまでかかったため14時には上がらせてもらえ15時前には帰る事が出来たのだが
家に帰ると昨日同様とり憑かれたように勉強に取り組んでいるA
服も着替え朝食も取っていたようだが昼食にはまだ手がつけられていなかった
降「…(すごいな…)」
終えたらしい問題集をパラパラとめくる
どうやらこの子は酷く頭がいいらしい
高校に通えるまでの学力を身につけるのに大分時間はかかるだろうと思っていた
しかしものの二日間で小学校から中学校の範囲まで終わらせかけているうえに問題集も間違いが全く見られない
つい数日前まで文字もわからなかったというのにわからない単語があれば辞典を引きながら文字を書き込んでいる(時折見た事の無い文字が書かれていたのが気になったが…)
降「…(にしても…)」
Aの周りの空気が酷く重々しいと言うか張り詰めている
出会った時から優しく柔らかい目をしていたAの今の目は一切の感情が消されているかのようだった
それにしばらく声をかけるのを躊躇っていた降谷だが
降「A」
「!」
ぽんぽんとAの背中を叩いた
降「!」
降谷を見た瞬間Aの空気が変わった
桃色の瞳が輝きぱっと笑顔になる
「…!」
しかしすぐにハッとし窓の外を見て時計を見た
「…え!?一日過ぎた!?」
降「過ぎてない過ぎてない」
降谷の言葉にホッとした表情をしてもう一度降谷を見る
「零お兄さんおかえり!
お仕事お疲れ様!」
降「あぁ ただいま」
.
降「何時に起きた?」
「6時くらいだよ」
遅めの昼食を取っているA(昼食と言うよりおやつだ)
降谷の作ったサンドイッチを頬張っている
降「…早いな(僕が家を出てすぐか…)
…勉強は何時からしてたんだ?」
「9時くらいからかな?」
降「…(よく集中力続くもんだな)」
「ごちそうさまでした!
美味しかった!」
降「あぁ」
食べた皿を流しに持っていき洗う
降「(“9時くらいから”…な…)」
朝の身支度に約一時間
勉強を始めるまでに約二時間あったはずだ
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sou(プロフ) - マギ×コナンって異彩の組み合わせすぎてどうなるんだろって思っていましたが、すごく引き込まれてしまいました!!長編なのも嬉しいです!! (2022年3月22日 19時) (レス) id: 26a665cc7a (このIDを非表示/違反報告)
ゆーくん - 待って、作者さんと、自分の設定した名前同じなんだけどw w (2021年8月28日 21時) (レス) id: 6d65fc1765 (このIDを非表示/違反報告)
さち - すっごくおもしろくて続きが気になりました。よろしくお願いします。 (2019年5月6日 22時) (レス) id: 412749cfeb (このIDを非表示/違反報告)
本の中の住人 - すごく面白いです。続きが気になります、ぜひ続きを書いて欲しいです。 (2018年11月7日 21時) (レス) id: 7e54d3b988 (このIDを非表示/違反報告)
はんこ。(プロフ) - マギの作品が中々無い中この作品を見つけて、まさかの大好きな名探偵コナンへのトリップもので大歓喜してます...。これからも応援しています! (2018年7月3日 1時) (レス) id: 2ed72ca7de (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:サクヤ | 作成日時:2018年4月22日 0時